食品産業功労賞/食品安全安心・環境貢献賞交流会 歴史的功績に大きな賛辞
57回目を迎えた食品産業功労賞(日本食糧新聞社制定、農林水産省後援)と33回目を迎えた食品安全安心・環境貢献賞(日本食糧新聞社制定、農林水産省・環境省後援)の交流会(東京・紀尾井町のホテルニューオータニ東京=11月5日開催)では歴代受賞者や選考委員、業界関係者らが受賞者・受賞企業の長年の功労と大きな貢献をたたえ、盛大に祝った。
式典では石破茂内閣総理大臣が祝電を寄せ、小里泰弘農林水産大臣、山東昭子参議院議員・前参議院議長、齋藤健衆議院議員・前経済産業大臣・元農林水産大臣、宮下一郎衆議院議員・元農林水産大臣が祝辞を述べたほか、片山さつき参議院議員、消費者庁の新井ゆたか長官、農林水産省経営局の杉中淳局長も駆け付けた。会場には約300人が参集し、交流を深め、新たな挑戦を誓った。(金原基道、佐藤路登世、山本仁、涌井実)
●乾杯
大日本水産会会長・枝元真徹氏 英知集め、リスクに対峙
わが国は急速に進む人口減少、地球沸騰ともいわれるほどの環境悪化という、二つの大きなリスクに立ち向かっていかなければなりません。
日本の食品産業は、先人の方々のご努力でさまざまな困難を乗り越えてきました。これまで食品産業功労賞を受賞された方々の知恵や努力が、その歴史を証明していると思います。
今を生きる私たちも英知を結集し、これからの新しい食品産業、新しい日本をつくってまいりましょう。
●来賓あいさつ
○山東昭子氏 参議院議員・前参議院議長 “おひとり様”対応へ
このたび、両賞を受賞された皆さま、誠におめでとうございます。
人生100年時代といわれていますが、全国の100歳以上の高齢者は9万5000人余り。単身者の数も増えています。そういう“おひとり様”に対して、便利でおいしく栄養価の高い食品を提供いただくことがこれからは重要です。
皆さまのアイデアや不断の努力が多くの人々の生活を彩ると思うので、安全で安心な食品を継続的に生み出していただきたいと思います。
○齋藤健氏 衆議院議員・前経済産業大臣元農林水産大臣 万博の成功に協力を
前経済産業大臣として、大阪・関西万博についてご紹介させてください。
万博では食に関するさまざまなイベントが企画されており、来年6月には「食と暮らしの未来ウィーク」が開催されます。
小山薫堂氏がプロデュースする食に関するパビリオンや、食品関連事業者さまの展示もありますので、ぜひ足をお運びください。
また、インバウンドが増えているので、日本の食体験を自国に持ち帰り、広めてもらえるような施策にも期待します。
○宮下一郎氏 衆議院議員・元農林水産大臣 努力・経済貢献に感謝
農林水産大臣を経験し、日本の食について考える機会が増えました。原料を加工して食品を製造し、それを日本全国に流通させ、スーパーやコンビニ、飲食店を通じて消費者に届けていただく皆さまの努力・経済貢献にあらためて感謝いたします。
食に新しい価値を付与する原動力は、ここにいる皆さまです。生産現場で働く方々を含め、これからも安全・安心に配慮しながら、日本の食品業界を盛り上げてください。
○参議院議員 片山さつき氏
●中締め
杉田尚・日本食糧新聞社代表取締役社長 後輩育成に尽力願う
皆さまはそれぞれの産業で、その枠を超えた新たな道を切り開き、新価値創造と食品流通産業の発展と活性化に大きな功績を残されました。
これまでの豊富な知見や経験を食品流通産業のさらなる発展のため、後輩の育成にご尽力いただき、大所高所からご指導いただきたい。
・第57回食品産業功労賞交流会 代表謝辞・選考経過報告
・第33回食品安全安心・環境貢献賞交流会 代表謝辞・選考経過報告