ヘルシートーク:管理栄養士・北嶋佳奈さん

2025.03.01 356号 05面
NEW Book:『旬の野菜をもっとおいしく!デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ』北嶋佳奈著/宝島社 定価:1,100円(税込)

NEW Book:『旬の野菜をもっとおいしく!デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ』北嶋佳奈著/宝島社 定価:1,100円(税込)

NEW Book:『一品で大満足!デパ地下みたいなごちそうサンドイッチ』北嶋佳奈著/宝島社 定価:1,100円(税込)

NEW Book:『一品で大満足!デパ地下みたいなごちそうサンドイッチ』北嶋佳奈著/宝島社 定価:1,100円(税込)

本の中身ちょっと拝見:「じゃがいもとアスパラのマスタードマヨサラダ」は、新じゃがや新たまねぎを使うと、より旬な一品に

本の中身ちょっと拝見:「じゃがいもとアスパラのマスタードマヨサラダ」は、新じゃがや新たまねぎを使うと、より旬な一品に

本の中身ちょっと拝見:彩りも春らしい「スナップエンドウとスモークサーモンのカッテージチーズ和え」

本の中身ちょっと拝見:彩りも春らしい「スナップエンドウとスモークサーモンのカッテージチーズ和え」

本の中身ちょっと拝見:「そら豆とベーコンの卵サンド」は春の行楽に

本の中身ちょっと拝見:「そら豆とベーコンの卵サンド」は春の行楽に

 ◇栄養価が高くておいしい旬の野菜でデパ地下みたいなサラダ&サンドイッチを

 「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに、健康や美容にまつわる料理本を手がける管理栄養士の北嶋佳奈さん。中でも人気なのが『デパ地下みたいなごちそうサラダ』を始めとする「デパ地下」シリーズです。いつもよりワンランク上のサラダやサンドイッチをつくるコツ、春野菜を使ったレシピを教えていただきました。

 ●彩り、食感、こくを意識すればワンランク上のサラダに

 最初の『デパ地下みたいなごちそうサラダ』を出版したのは、いまから11年前。当時、サラダはサイドメニューだったのですが、ここ数年、おかずサラダが増えたり、サラダの専門店ができたりと主役になってきた印象がありますね。サラダ一品で野菜やフルーツ、たんぱく質もとれるパワーサラダも注目されていますし、サラダの変化を感じています。

 デパ地下にあるようなサラダをつくる時に一番意識しているのは、彩りの良さ。見た目がきれいだと気持ちも華やかになり、食欲もそそりますよね。ナッツ類を加えて食感をアクセントにしたり、チーズなどこくのある食材を使用し、ボリュームを出すことも心がけています。

 サラダを身体にも良い一皿にするには、旬の野菜を使うこと。たいていの野菜は通年出回っているのですが、旬の野菜の方が栄養価が高くて、味わい深いんです。

 また、新鮮な野菜を選んで、できるだけ鮮度を保ったまま保存することも大事です。例えば、春が旬のアスパラガス。穂先がキュッとしまって茎にハリがあり、まっすぐ伸びているものが、おいしくて鮮度のよい証です。保存する際は、穂先を上にして立てた状態で野菜室へ。アスパラのように縦に伸びていく野菜は、横にせず立てて保存することが鮮度を保つ秘訣です。春先に葉がやわらかくなるニラも、立てて保存を。

 ゴーヤーやかぼちゃなどワタがある野菜は、種とワタを取り除いてからラップに包み、野菜室で保存しましょう。ひと手間かけることで、より長く保存できます。

 ●旬のスナップエンドウ おいしく食べる秘訣とは?

 これからの季節にオススメのレシピは、著書でも紹介している「じゃがいもとアスパラのマスタードマヨサラダ」。アスパラとミニトマトが映えて彩り豊かですし、旬の新じゃがや新たまねぎを使えば、より春らしさが感じられると思います。新たまねぎは、水にさらさなくても甘くシャキシャキしているので、時短にもなります。

 このサラダに使用するのは、手作りの「マスタードマヨドレッシング」。マヨネーズとマスタード、隠し味にはちみつを使うことで、酸味もありながら甘さがプラスされるので、野菜がもりもり食べられると思います。ドレッシングは市販のものでもいいのですが、手作りにすれば、油や塩分、砂糖の量が調整できるので、ヘルシーに食べたい時には便利です。

 淡いグリーンとオレンジで見た目も春らしいのが「スナップエンドウとスモークサーモンのカッテージチーズ和え」。食材をあえるだけと作り方も簡単ですし、いまの時期が一番おいしくて、プリプリした食感のスナップエンドウが存分に味わえます。

 私自身、春野菜の中でも一番好きなのがスナップエンドウ。東京に住んでいた頃、千葉で有機栽培をしている農家さんの元へ毎月手伝いに行っていた時期があったんです。そこで栽培しているスナップエンドウが感動するほどおいしくて、春になるといつも仕入れていました。

 旬のスナップエンドウは、サッと塩ゆでして食べることも多いですね。ゆでる時に、オリーブオイルやサラダ油などをほんの少し加えるのがポイントです。油で表面がコーティングされるので、ツヤツヤにゆであがりますよ!

 ●野菜の水気をよく拭きとればサンドイッチのおいしさアップ

 サンドイッチに向き不向きの野菜はなく、どんな野菜でも使いやすいと思います。ただ、水分を含んでいる野菜が多いので、ペーパータオルでしっかり水分を拭きとるなど、野菜の水気がパンに染み込まないようにすることが大切です。切れない包丁を使うと野菜の水分が出やすくなってしまうので、よく切れる包丁を使用するのもポイント。また、パンの表面にバターやマヨネーズ、オリーブオイルなどを塗ると、水気を弾くことにもつながります。

 サンドイッチは断面がきれいな層になっていると、見た目が華やかになり、楽しいですよね。美しい断面にするには、適当に具材をのせず、断面をイメージしながら重ねていくのがコツです。具材をはさんだパンはラップで包んで、20分ほどそのままに。パンと具材がなじむので切りやすくなりますよ。また、ラップの上からマスキングテープで、向きや切る位置などの印をつけておくと失敗なく切れると思います。

 パンを切る時に心がけてほしいのは、包丁を前後に細かく動かすこと。上からザクッと切ってしまうと具材がつぶれてしまうので、各層が切れているかを確認しながら、のこぎりを引くように小さく動かして。バゲットやクロワッサンなど筒状のパンは、斜めに切り込みを入れて具材をはさめば、見映えよく仕上がりますよ。

 暖かくなってくると、お弁当を持って出かける機会も増えますよね。そんな時にぴったりなのが、イングリッシュマフィンでつくる「そら豆とベーコンの卵サンド」。そら豆を使ったサンドイッチは珍しいし、彩りが春らしく、見た目もかわいいので、きっとみんなに喜ばれると思います。

 ◆プロフィル

 きたじま・かな 管理栄養士、フードコーディネーター。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに、美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌やwebでのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活躍中。著書は『遅夜ごはん 疲れた日でも、これなら作れる。』(宝島社)他多数。

 ホームページ:https://kanakitajima.wordpress.com

 ●NEW Book

 『旬の野菜をもっとおいしく!デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ』

 『一品で大満足!デパ地下みたいなごちそうサンドイッチ』

 北嶋佳奈著/宝島社 定価:各1,100円(税込)

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