業界TOPICS:テーブルマーク、外食とコラボメニュー展開 飲食店の課題解消の試み

2025.12.01 562号 08面
テーブルマークの「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」ブランドは、クロワッサン、ベイクドチーズケーキ、植物生まれの雲丹風ペーストなど、植物由来のさまざまな食材を展開している

テーブルマークの「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」ブランドは、クロワッサン、ベイクドチーズケーキ、植物生まれの雲丹風ペーストなど、植物由来のさまざまな食材を展開している

 テーブルマークのBEYOND FREE(ビヨンドフリー)は10月~11月にかけて期間限定で、ヴィーガン・ベジタリアン向けに「APRON The DINER」(東京都千代田区)、「アジアンレストランバジル丸の内店」(東京都千代田区)、「牡蠣とワイン酒場FISHMANS SAPPORO」(札幌市中央区)、「オーロラ」(東京都文京区)の4店舗とコラボレーションメニューを展開し、話題を呼んだ。訪日観光客が増加傾向にある中で、ヴィーガン・ベジタリアンなどの世界人口も年々増加し、国土交通省観光庁調べによると23年には5億2000万人に達しているという。こうした背景から、日本の飲食業界では多様な食文化への対応が喫緊の課題となっている。

 一方、テーブルマークが実施した全国の飲食店関係者300人を対象にした調査では、ヴィーガン・ベジタリアン対応を「負担になる」と感じる飲食店が54.3%と半数以上となり、「常に提供している」店は1割未満の4.3%に。特に調理オペレーションの煩雑さや、メニュー開発の難しさがハードルになっており、ニーズの高まりを実感しながらも対応に踏み切れないという現場のジレンマが明らかとなった。

 今回の取り組みは、これらの課題を解消するための試みとして実施された。

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