業界TOPICS:セブンイレブン、調理ロボで出来たて麺提供 店内でゆでる瞬間再現

2025.12.01 562号 08面
冷凍の麺類を解凍でなく蒸気で調理するロボットの「スチーマ」

冷凍の麺類を解凍でなく蒸気で調理するロボットの「スチーマ」

お店で仕上げた醤油ラーメン 630円(税抜き)

お店で仕上げた醤油ラーメン 630円(税抜き)

お店で仕上げた肉うどん 560円(税抜き)

お店で仕上げた肉うどん 560円(税抜き)

お店で仕上げた台湾まぜそば 593円(税抜き)

お店で仕上げた台湾まぜそば 593円(税抜き)

 セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)は冷凍した調理麺を蒸気式調理ロボットを導入して出来たてのラーメンなど麺類の提供を始めた。最新の技術で従来のチルドの調理麺では難しかった食味を実現し、長期保存できる冷凍化で販売機会を増やせる利点がある。今回の取り組みを「お店で仕上げた できたて麺」として展開する。同社は入れたての紅茶や焼き立てパンなど店内調理品を強化しており、主食のカテゴリーにも広げ差別化を進める。

 同社が導入したのは、ソフトバンクロボティクスが開発した蒸気式調理ロボット「STEAMA(スチーマ)」。高温・高圧の水蒸気を使って専用の冷凍食品を調理するもので、滑らかで弾力のあるゆでたての麺の食感を実現し、スープや具材も店さながらの味わいを再現できる。調理ロボについて畑達彦ソフトバンクロボティクスRX&FOOD事業本部長は「スチームで一気に麺全体を効果的に調理できる。最大の特徴は店でゆでる瞬間を再現できること」と話す。

 今回の商品は冷凍調理麺を専用容器に入れ、冷凍売場で販売。購入客は調理ロボのスタートボタンを押して商品をそのまま扉の中に入れると約90秒で調理が完成し、出来たてのラーメンやうどんを楽しめる。持ち帰りには調理で専用容器のフィルムに空いた穴をシールでふさいで対応。埼玉県内の一部の店舗で導入が開始されており、約40店で順次拡大する。醤油、味噌、豚骨醤油のラーメンの3種(各税抜き630円)と、肉うどん、台湾まぜそばをラインアップしている。

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