メニュートレンド:北は函館、南は鹿児島から来店 ココでしか食べられない味
池袋から東武東上線の急行で18分、朝霞駅から約500メートルの県道沿いに店を構える「あづま家」は、1968年開業の昭和を感じさせるたたずまいの町中華。かつては、いろいろな店舗が並んでいた通りだが、今も営業を続けているのは同店くらい。しかもテレビ、雑誌、SNSがこぞって取り上げる人気店。店の人気をけん引するのが、来店客の9割が注文するという「テフタンメン」だ。
そもそも、「テフタンメン」とはなんぞや?
「店を始めるときに『ほかにはないメニューを作らないと、これからはダメだね』という話になり、それで誕生したのがコレです」と話すのは、「あづま家」を開業した女将の齋藤美子さん。ラーメン店で修業し、調理師免許を取得して、今も現役で中華鍋を振る。
10年ほど前に他界したご主人の好物が、韓国料理の「テグタンスープ」。「このスープに麺を入れたら、どうかな?」というのが最初のひらめきだ。こだわりはピリ辛味。コチュジャンとおろしニンニクで「パンチを利かせた味」が、一度食べたらやみつきになる「テフタンメン」の味だ。
ただ辛いだけではなく、ピリ辛に奥行きを出しているのが、卵でとじたスープ。辛味がマイルドになるだけではなく、赤と黄色の配色が映える。豚肉(バラまたは肩ロース)と、キャベツ、玉ネギ、ニンジン、ピーマン、ニラ、白菜、モヤシ、キクラゲなど野菜たっぷりなのも魅力だ。
昨今は、マスメディア以外にも、YouTubeをはじめとするSNSの情報発信力の影響で、ココでしか食べることができないメニューを求めて、日本各地から来店客がある。「つい先日も函館からお客さまが来てくださったり、これを食べるためにわざわざ鹿児島から飛行機でご来店された方もいます」と唯一無二のメニューの集客パワーは絶大だ。
都心から急行で18分、駅から少し離れていても力のあるメニューがあれば、店が繁盛することを教えてくれるメニューといえるだろう。
●店舗情報
「あづま家」
所在地=埼玉県朝霞市仲町1-8-1/開業=1968年/坪数・席数=10坪・14席/営業時間=11時30分~15時 17時~20時。水、木曜休/平均客単価=1000円
●愛用食材・機器
「コチジャン」ユウキ食品(東京都調布市)
「テフタンメン」になくてはならない調味料
甘味と奥深い辛味が特徴の唐辛子味噌。「うまみのある辛さが、『テフタンメン』の人気のポイント。この調味料が、味の決め手のひとつになっています。ずっと愛用していますよ」(齋藤さん)
規格=1kg(常温)











