名古屋版・繁盛店ルポ:アリス平安閣

2001.09.03 235号 21面

高山市内にある総合結婚式場「アリス平安閣」で、一昨年から行っている独自の企画「わがままウエディング」が好評を博している。

古川朋之営業課長は「ジミ婚志向は決して金額だけの問題ではない。格式ばったことはやめて自分たちのやりたいようにやりたいという考え方を反映していると思います」と話す。

ではいっそのこと、ご本人たちのわがままを一二〇%かなえましょう、ということになって始めた。自分だけしかできないオリジナル結婚式をあげたいニーズにできる限りサポートしたいというのが、その趣旨だ。

しかし、そうたくさんのお金を持っているわけではない。となると、結婚披露宴をする場合どこにお金をかけようとするか。

「お客様にいろいろ聞いてみると、どうも料理よりも二人の思い出を表現する会場の演出にかけたいようです」(古川課長)

そうはいっても、平均以上の料理は当たり前と思ってもいる。

「新しい感性を常に取り入れた、どうしてもとっつきにくい印象の和食を“食べやすく”することを心がけている。今までの披露宴にありがちな“押しつけ”ではない料理をめざしています」(同)

ほかよりも一歩二歩進んだ企画を練りサービスに努め、ハード部分で劣る部分があったとしてもソフト部分で勝ちたいと話す古川さん。最初の営業担当者が司会を含め、二次会についてまですべてに密度の濃いコミュニケーションをすることをモットーとしている。

◆アリス平安閣=岐阜県高山市下一之町八七、0577・35・1122

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