食品ニューテクノロジー研究会講演:国立医薬品食品衛生研究所・野田衛客員研究員

図1 過去20年間のノロウイルス食中毒、感染性胃腸炎の発生状況

図1 過去20年間のノロウイルス食中毒、感染性胃腸炎の発生状況

図2 ノロウイルス遺伝子型別・月別報告数(24年1月~25年5月)

図2 ノロウイルス遺伝子型別・月別報告数(24年1月~25年5月)

 ◇「ノロウイルス感染症について知っておくべき最新情報・知識と基本対策」 国立医薬品食品衛生研究所・野田衛客員研究員
 ノロウイルスは、冬季の感染性胃腸炎や食中毒の主要な原因ウイルスである。主な感染経路は手指などを介した接触感染と、ノロウイルスの汚染を受けた食品の喫食による食品媒介感染である。いずれも、患者の便や嘔吐物が汚染源となる。典型的な症状は嘔吐、吐き気、下痢、発熱(37~38度C程度)などであるが、非典型的な症状や無症状(不顕性感染)の場合もあ

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら