体にやさしい「プレタ・マンジェ」日本上陸、マック出資で脚光
ロンドンを拠点にチェーン120店舗を展開するプレミアム・サンドイッチ・ショップ「プレタ・マンジェ」が日本に上陸した。“体にやさしい”をコンセプトに、自然素材と作りたてを訴求するボリューム満点の三角サンドだ。日本マクドナルドホールディングス(株)出資の新規事業とあって業界関係者の視線も熱い。オフィスワーカーを客層照準に、再来年中に80店舗を築く予定だ。マックと相反するハイプライスの成否が注目される。
日本一号店は、9月25日、都営地下鉄・内幸町駅に隣接するオフィスビル連・日比谷シティーの地下一階にオープンした。
メニュー構成は、サンドイッチ二一種類(三八〇~五六〇円)のほか、バゲット、ラップ、サラダ、デザート、ドリンクなど全九〇種類。テークアウト主体で推定客単価は八〇〇円前後。調味は現地既存レシピのほか、味噌や醤油を使った日本市場向けのオリジナルレシピを展開している。
メニューは紙製の容器に包まれてショーケースに並び、客は自ら手にとって会計する。この即行テークアウト方式は“グラブ&ゴー”と表されるこの店名物で、ロンドンのオフィスワーカーの間で大人気とか。
看板メニューは「クレイフィッシュ&ルッコラ」(四八〇円)。エクルヴィス(注(1))、ルッコラ、マヨネーズソースをグラナリー・ブレッド(注(2))ではさんだもの。
日本でも基幹アイテムとして訴求する意向だ。
注(1)=欧州のフレンチで多用される食用ザリガニ。別名ベビーロブスター。プレミアム・テール・ミートとして扱われる。
注(2)=しっかりとした歯ごたえのモルトグレインを原料に、自然の力だけで発酵させた少し酸味のあるパン。
●店舗概要
◆プレタ・マンジェ日比谷シティー店(東京都千代田区内幸町二‐二‐三、日比谷国際ビル地下一階、電話03・3502・6081)営業時間=午前7時30分~午後7時、土日祝休み/店舗面積席数=一二八平方メートル九席/目標月商=一三〇〇万円
◆日本プレタ・マンジェ(株)(東京都港区赤坂三‐八‐一、赤坂アルトビル、電話03・5570・1981)資本金=一億円(プレタ・マンジェ社五〇%・日本マクドナルドホールディングス(株)五〇%)/代表取締役会長=藤田田/代表取締役社長=友成勇樹/従業員=二八人