2025年11月度、主要外食動向調査 フードコンサルティング

2026.02.02 564号 05面

 ●48ヵ月連続で昨対増収を達成

 日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、2025年11月度売上は、前年同月比108.7%となり、48ヵ月連続の増加を記録した。

 11月は、昨年と比べ休日が1日、土曜日も1日多く、秋の行楽シーズンを利用した外食機会の増加や、インバウンド客の増加も続き、客数は前年同月比4.2%増、客単価は4.4%増となった。

 業態別では前年対比を下回った業態は、6月30業態、7月13業態、8月6業態、9月36業態と続き、10月は24業態、11月は14業態となった。

 ●2026年の外食トレンド

 2023年のコロナ明けから早3年。26年は外食業界にとってどんな1年になるのだろうか。今回は、昨年からの状況変化を踏まえ、筆者が予想する26年の外食トレンドを追ってみた。

 (1)パーソナライズ化

 「グルテンフリー」、「ヴィーガン」、「腸活」などの選択肢が、一部の専門店だけでなく、大手チェーンの標準メニューに組み込まれ始めている。来店客個々人の嗜好や体調に合わせたメニューのニーズが高まる気配だ。

 (2)ノンアル・低アル志向

 若年層や女性客に加え、シニア世代でも「あえて飲まない層」が拡大しており、高品質なクラフトティーやモクテル(ノンアルコールカクテル)を提供する業態が伸びている。

 (3)AIメニュー開発

 生成AIを活用した、これまでにないメニューや、先々のトレンドを予想したメニューが増えている。「透明プリン」や「宝石スイーツ」など、視覚的に新しい、映えるメニューが話題を呼ぶ傾向がみられる。

 (4)ダイナミック・プライシングの定着

 AIが需要を予測し、繁忙時間帯と閑散時間帯で価格を変えるシステムを採用する店舗が、徐々に広まっている。ピークタイムの混雑分散と、収益最大化を同時に実現できる。

 (5)調理プロセスの見せる化

 カウンター席の人気がさらに高まり、調理プロセスそのものをショーとして見せるスタイルが加速。高級店だけでなく、カジュアルな居酒屋でも炙り料理を「目の前で仕上げる」演出などが人気となり集客に直結。

 (6)会員化の工夫

 人気店では、会員(店舗のファン)限定メニューに加え、特定日(曜日)は会員のみ利用可能とする、トップシェフとのシークレット懇親会へのご招待など、固定ファンに徹底して寄り添い、高単価のリピート化に繋げる動きがみられる。

 (7)「プラントベース」食品

 ヴィーガンやベジタリアン対応は「特別なメニュー」ではなく、グランドメニューの中に当たり前のように存在する選択肢に。大手牛丼チェーンやファミレスでも、植物性タンパク質のメニューが常設されている。

 (8)ムスリム対応(ハラル)の拡大

 政治的な影響もあり、従来の中華圏からのインバウンドが減少する傾向。代わって東南アジアからの観光客増加に伴い、厳格なハラル認証までいかなくとも、「ポークフリー・アルコールフリー」を明確に表示する店舗が激増する。

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