外食産業記者会が表彰「外食アワード2004」
外食産業記者会(東京都港区、電話03・5403・1059、会員二六社・団体)は、創設二五周年記念事業の一環として「外食アワード」を創設、第一回の「外食アワード二〇〇四」に、業界貢献部門=横川竟(社)日本フードサービス協会会長、業態開発部門=元岡健二ティア社長、社会貢献部門=小倉昌男ヤマト福祉財団理事長、キーワード部門=新井田傳幸楽苑会長の四氏を決定した。また、二〇〇四年は外食から見てどんな年であったか、どんなことが話題になったのかを象徴する言葉として、選考委員会では「サンキューラーメン」「自然派ビュッフェ」「本格焼酎・芋焼酎」「ブランド豚」「沖縄料理」の五つの言葉を「二〇〇四年外食キーワード」として選んだ。表彰式は2月10日、東京都港区の航空会館で開催する記者会新年会で行われる。表彰理由は次の通り。
〈業界貢献部門〉横川竟(社)日本フードサービス協会会長=パートの社会保険適用延期や米国BSE(牛海綿状脳症)問題への取り組みなど、外食産業界のオピニオンリーダーとして行政や政界への働きかけを進めるなど、卓越した指導力をもってJFおよび関連団体をリードした。
〈業態開発部門〉元岡健二ティア社長=有機野菜を主体にしたメニューをビュッフェ方式で提供する「自然派ビュッフェ」の業態を確立し、普及させた。
〈社会貢献部門〉小倉昌男ヤマト福祉財団理事長=官による日本の福祉の立ち遅れが一向に改善されない中、ヤマト福祉財団が開発・展開する「スワンカフェ&ベーカリー」は、障害者と健常者の給与格差の是正に尽力。福祉施設という位置づけでなく、あくまで外食市場の厳しい競争の中で勝ち残っていける魅力的なカフェ&ベーカリーとして営業。現在全国ベースでスワンカフェ&ベーカリーの考えに賛同し、グループ店が着実に増えている。
〈キーワード部門〉新井田傳幸楽苑会長=三九〇円という格安な価格でのラーメン提供を実現、店舗展開を進めたことが業界に刺激を与え、「三九〇円ラーメン」(サンキューラーメン)という、二〇〇四年の外食業界を象徴する言葉を生み出す先駆けとなった。