2004年外食市場規模 7年連続の減少、減少幅は縮小傾向

2005.06.06 301号 4面

(財)外食産業総合調査研究センター(東京都千代田区、電話03・3262・2324)はこのほど、04年の外食市場規模を24兆4738億円(前年比0・5%減)と発表した(別表)。ピーク年の97年29兆円から7年連続の減少だが、減少幅は過去最も小幅となっており、底打ち感が見えてきた。外食総研では、世帯1人当たりの消費支出は増加したものの、法人交際費が依然低迷を続けていることが外食支出額を減少させている要因としている。また、中食産業が躍進しているといわれる中、料理品小売業も5年連続の横ばいが続いている。

部門別の市場規模では、飲食店、宿泊施設、社員食堂、病院給食などを含む「給食主体部門」は19兆2545億円で、前年より0・4%減少し、外食産業市場規模全体の78・7%を占めている。業態を11に分けている中で、増加部門は、その他の飲食店0・4%増と保育所給食4・0%増だけで、集団給食の病院が0・6%減と初めて減少した。

喫茶店・居酒屋など、料亭・バーなどの「料飲主体部門」の市場規模は5兆2193億円で前年より0・5%減少し、外食産業市場規模全体の21・3%を占めている。

持ち帰り弁当店や惣菜店、テークアウト主体のファストフードなどの「料理品小売業」の市場規模は5兆9312億円で、同1・0%増としたものの、1999年の9・6%増以降は5年連続2%強未満の成長で、伸び幅は著しく減少している。

外食産業市場規模に「料理品小売業(重複する弁当給食を除く)」(弁当給食の売上げを除いた料理品小売業の市場規模は5兆3196億円〈前年比1・2%増〉)の市場規模を加えた広義の外食産業市場規模は29兆7934億円で、前年より0・2%減少した。

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