関西版:三喜フード、外食向け新システム 食品メーカー発信、トータルサポート

2005.07.04 302号 20面

冷凍・レトルト調理食品を製造する三喜フード(株)(大阪府松原市、電話072・335・2580、柏井代表取締役)は、この春から外食産業向け新システムを提案し、注目を集めている。これはレトルト食品・冷凍食品の製造、管理、各店舗への仕分け、各店舗までの配送をトータルサポートし、実質的に中間物流を抜いた形で、同社がコーディネートするもの。

36年前から高品質レトルトカレーを中心に、スパゲティソース、デミグラスソースなどのソース類、スープ、レトルトあげ、味付け牛肉などの開発・製造を行ってきた。また、十穀、中華、コラーゲン入り粥など新商品も随時開発し、ラインアップの強化を行ってきた。

新システムは、(1)約20%のコストダウン(2)製造から消費までの時間短縮(3)資金の効率利用(4)セントラルキッチン経費50%ダウン(5)人件費の節減が可能、の5点が特徴で、同社のノウハウを生かし、外食店でオリジナル商品の開発も共同で行えるメリットがある。

同社は、有力ファストフードチェーンのカレールーなどの製造も手掛けており、新システムを利用すれば「一連の過程で、さらに効率化が図れる」とし、「食品製造で特殊技術、新商品開発、店舗づくりと運営などで豊富な経験と見識をお持ちで、店舗運営の展開や株式上場をお考えの方に、バックヤード部分での力強い協力を致しますので、ぜひご一報下さい」と柏井代表取締役は語っている。

同社の工場設備は次の通り。

▽煮込釜=600kg7基、1200kg2基、1800kg1基▽レトルトシャワー式三車=1台▽スパイラル急速凍結装置=800kg/H▽充填機・東洋=4台▽肉ミンチ・角切=各1台▽冷凍庫=495平方メートル▽冷蔵庫=165平方メートル▽ボイラー=2基▽リフト=2台▽フォークリフト=2台▽品質管理室計測器=1式

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