旬を彩る!冷凍切身魚のススメ(18)赤魚
赤魚はカサゴ目フサカサゴ科メバル属の硬骨魚で、アコウダイ、メヌケなどとも呼ばれる。水深500~600 メートルの深海に生息し、日本近海のみならず、ベーリング海からカリフォルニア沿岸をはじめ、大西洋のアイスランド沖など世界的に広く分布する。その名のとおり鮮やかな赤色の体色が特徴。身は白色で、軟らかいながらも、しっかりしていて煮崩れしない。冬が旬で、味が淡泊なため、漬け魚として食べられることが多い。
赤魚は、クセのない白身魚なので、好き嫌いなく誰にでも好まれる。和洋中、老若男女を問わずに幅広く使える便利な魚だ。また、魚体がしっかりしていて火を通しても煮崩れしないため、いろいろな調理に自在に対応でき、使い勝手にも非常にすぐれている。
一番代表的な調理法はもちろん漬け魚。粕漬け、みりん漬け、味噌漬けなど、濃いめの調味料が淡泊な魚の味をひきたてる。漬け魚にする時に気をつけたいのは、濃いめの調味料に短時間漬けること。例えば味噌漬けなどは、味の濃いタイプの味噌に短時間つけて焼く。そうすることで、表面は濃い味に染まりながら、中は魚の淡泊な味を残した絶妙な味わいになる。
キンメ同様、煮付けにされることも多い。キンメよりも食感がしっかりしていて骨離れが良い。しっかりした歯ごたえのある身は、煮ても焼いてもおいしく食べられる。
漬け魚にされることが多い赤魚だが、シンプルな塩焼きでもおいしい。皮が赤く、見た目に栄えるので、弁当のおかずなどにも使えるだろう。サバなどの青魚よりも色彩豊かな弁当ができる。
クセのない淡泊な味は、さまざまな調味料にあう。醤油や味噌といった和風の味付けだけではなく、中華や洋風の味付けにも使える。赤魚の仲間は世界的に広く分布しているので、調理法も参考にできるものがたくさんあるはずだ。
洋風では、グリルしてバターソースで食べるという単純な食べ方でもとてもおいしい。あるいはもう少し手の込んだ料理としては、トマトソースなどで煮込んでもおいしく食べられる。
また、中華風に揚げて甘酢やチリソースをかけるのも良い。身が煮崩れしないので、ほかの魚ではあまりできない“炒め”に適している。炒め物の多い中華にはうってつけの食材で、オイスターソースやコチュジャンなどで味付けすれば味に変化をつけられる。各種野菜といっしょに炒めても良いし、揚げたものに具材入りのあんをかけても面白い。工夫次第で、ボリューム感があってお金の取りやすい、高付加価値メニューがいくらでもできるだろう。
さまざまな味のバリエーションに対応し、誰にでも好き嫌いなく受け入れられ、価格的にも使いやすい。赤魚は、幅広いメニュー展開が可能な万能魚だ。
◆製品概要:「オカフーズの切身百選 赤魚」
ベーリング海、アラスカ湾、アイスランド近海で漁獲されるカサゴの仲間で、大衆向けの赤物として、古くから根強い人気を誇る。白身でクセがなく、プリプリとした食感が特徴。焼き物、煮物など、彩り良く幅広く活用できる。
規格=60g/(5切れ×15袋)×2合、70g/同、80g/同
●問い合わせ=(株)オカフーズ(東京都中央区築地2─4─2、電話03・3543・9515)