「ミシュランガイド東京」がついに日本上陸 アジア初、11月に出版
「ミシュランガイド」で知られるタイヤ世界大手の仏ミシュラン社は、欧米21ヵ国に続き22ヵ国目(シリーズ19冊目)となる「ミシュランガイド東京」を11月に出版する。近々に関西版も視野に入れており、本格的なアジア進出の足がかりとする方針。
掲載対象は都内の宿泊・飲食施設(全業種業態)。すでに同社独自のトレーニングを受けた覆面調査社員5人が活動中で、ホテル約60軒、レストラン約1500軒を訪問し、評価付けが進行している。媒体は年刊発行、発行部数はNY版の年間実績12万5000部以上が目標。価格(米国16・95ドル、欧州14・50ユーロ)と掲載施設数は未定。
「載るだけで一流店」と評されるミシュランガイドは、中でも星印の有無による格付けが有名。一つ星(そのカテゴリーで特においしい料理を提供するレストラン)、二つ星(遠回りしてでも訪れる価値があるすばらしいレストラン)、三つ星(わざわざ訪れる価値がある卓越した料理)の希少評価がある。2007フランス版では、掲載店舗数8800軒(ホテル4752、レストラン3641)のうち、一つ星が436軒、二つ星が65軒、三つ星が26軒となっている。
ミシュランガイドは、自動車普及による旅客増加に向けた沿線ガイドとして、1900年に創刊。以来、全世界で累計3000万部を突破、現在年間約80万部を発行している。
親日家で知られるミシュランCEO兼マネージングパートナーのミシェル・ロリエ氏は、3月14日に行われた発表会で「3000万部を積み重ねた長さは、仏ミシュラン本社から東京までの距離とほぼ同じ。これも何かの縁」と語った。