業務用加工食品ヒット賞・和食部門:ヒガシマル醤油「惣菜名人シリーズ」
○サバのショウガ煮
てりはおいしさのうち
■作り方
(1)鍋に「てりがでる煮魚のたれ」1に水2の割合で合わせ、火にかける。
(2)沸騰したらサバ切り身と千切りショウガを加え、落とし蓋をして中火で煮る。
(3)てりが出てきたら火からおろす。
○カボチャのそぼろ煮
野菜の色と味を引き出す
■作り方
(1)カボチャは一口大に切る。ショウガは千切りにする。
(2)鍋に「惣菜調味料・淡」1に水6の割合で合わせ、火にかける。
(3)沸騰したらひき肉を加えてアクをとり、カボチャを加えて軟らかくなるまで煮る。
(4)水溶き片栗粉でとろみを付ける。
○肉ジャガ
色も味もしっかりと
■作り方
(1)牛肉、ジャガ芋、ニンジン、玉ネギは一口大に切る。インゲンは塩ゆでする。
(2)牛肉を炒め、ジャガ芋、ニンジン、玉ネギも炒める。
(3)「惣菜調味料・濃」1に水5の割合で合わせた調味料を加え、アクを取りながら煮る。仕上げにインゲンを加える。
○サケの南蛮漬け
だしがうま味のポイント
■作り方
(1)ピーマン、赤ピーマン、玉ネギは千切りにする。
(2)サケは一口大に切り、小麦粉を薄くまぶして油で揚げる。
(3)「だしがきいてる南蛮漬のたれ」に(1)、(2)を漬ける。
◆化学調味料無添加スチコンにも対応
ヒガシマル醤油の「惣菜名人シリーズ」は1987年4月、醤油がベースの濃縮タイプ調味料として「惣菜調味料・淡」「惣菜調味料・濃」「惣菜調味料・白」の3品を中食惣菜市場に向けて発売した。外食から中食に食の外部化比率がシフトすることに合わせ、2004年に化学調味料無添加へリニューアルした。以降、「てりがでる煮魚のたれ」など、次々と中食惣菜向け調味料を開発し、シリーズの充実化を図っている。
基本コンセプトは、スチームコンベクション(スチコン)対応で、化学調味料無添加であること。スチコンは、焼く、煮る、蒸す、炊く、ゆでると幅広い調理が可能で、調理技術がなくても簡単に使用でき、生産性効率が高くなる調理器具。だが、スーパーバックヤードへの導入当初は、「調理の仕方がわからない」「照りの出し方がわからない」と、煮炊きメニューにほとんど使用されなかった。ここにいち早く注目した同社は、水で希釈するだけで簡単に煮物惣菜ができる「惣菜名人シリーズ」を開発。出来上がりの安定性と作業の簡便性がメリットであるスチコンで煮炊きメニューが広く使われるよう、スチコン煮物惣菜用の調味料、調理法、メニュー例を研究した。さらに、クッキングシートの利用で、調味料の使用量を減らしても、仕上がりの味が均一化するスチコン用調理技術を確立し、特許を取得した(特許第3935130)。
素材の持ち味を生かす淡口醤油の基本理念をベースにした化学調味料無添加の「惣菜名人シリーズ」は現在8種類。和食全般に対応する汎用調味料の「惣菜調味料・淡・濃・白」、専用調味料ニーズに向けた煮魚用の「てりがでる煮魚のたれ」、程よいとろみと濃厚な味の「てりがでるみそ煮のたれ」、照り焼き用の「香ばしい照り焼きのたれ」、その他の主力惣菜メニューへ向けた「だしがきいてる南蛮漬のたれ」「素材を生かす和風から揚げのたれ」と幅広いラインアップ。自然な照りとつやが特徴の「てりがでる煮魚のたれ」は、本醸造濃口醤油と再仕込み醤油をぜいたくに使い、昆布のまろやかさと鶏がらだしのコクとうまみが発売以来広く支持され、同製品に加えてほかの惣菜名人シリーズを指名買いするユーザーも多い。
今後も味の良さ、汎用性、コスト圧縮ができる調味料として「惣菜名人シリーズ」を、中食市場、病院、介護関係など、ニーズに合わせて提案し拡販に努める考えだ。
◆商品規格=1.8リットルPETを中心に各種で、1ケース6本入り。