業務用加工食品ヒット賞 和食部門:ミツカン「香味つゆ」シリーズ
○えび天そば
素材引き立てる濃厚だし
■作り方
(1)エビは下処理をし、天ぷら衣をまぶして油で揚げる。
(2)「香味そばつゆ」(または甘口)1に対して水6~7程度で希釈し、火にかける。
(3)ゆでたそばを器に盛り、つゆをはり、(1)とネギの小口切りをのせる。
○蒸し鶏の香味そば
シンプル料理で実力発揮
■作り方
(1)そばはゆでて氷水でよく冷やし、水気を切って器に盛る。
(2)細かく裂いた蒸し鶏、千切りにしたミョウガ、ショウガ、青ジソ、2cm程度に切った三ツ葉、ワサビをトッピングする。
(3)「香味そばつゆ」(または甘口)1に対し水を2~3程度で希釈し、別器に注ぐ。
○きつねうどん
だしが際立つ関西風つゆ
■作り方
(1)うどんをゆでる。
(2)青ネギは小口切りに、なるとはさっとゆでておく。
(3)油揚げは湯通ししてから、15倍で希釈したつゆ(つゆ1対水14)とほんてりで含め煮にする。
(4)(1)を丼に入れ、「香味和風だし」を11倍に希釈した熱々のつゆをはり、具をのせる。
○卵とじのおうどん
卵の優しい味わいマッチ
■作り方
(1)細うどんをゆで、「香味和風だし」1に対し水10~11程度で希釈して温め、溶いた鶏卵を流し入れる。
(2)小口に切った、長ネギをトッピングする。
◆香りとうまみが際立つ
ミツカン「香味つゆ」シリーズは“カツオだしの香りとうまみが際立つ”“プロも納得、本格派の味わい”をコンセプトに、だしの香りを大切に引き出す独自の香味三段製法によりカツオだしの香りとうまみが際立ち、ほんのりした甘みと豊富なだし感が特徴の関西風うどん用『香味和風だし』1品と、醤油のキレを併せ持つそば用タイプ2品『香味そばつゆ』『香味そばつゆ 甘口』の3種をラインアップしている。
『香味和風だし』のだしは、鰹節、宗田鰹節に煮干し、昆布を加えた関西風の「おだし」。『香味そばつゆ』のだしは鰹節、鯖節、煮干しを使用した関東風の「そばつゆ」。『香味そばつゆ 甘口』のだしは鰹節、煮干しを使用した関東風の「そばつゆ」を甘口タイプに仕上げた。
給食業態や和食、そば・うどん店の麺メニューだけでなく、居酒屋や惣菜店などの煮物やあえ物などの汎用メニューまで幅広く使用されており、利用者からは「簡単に本格的なおいしいつゆ、料理ができる。水ともお湯とも相性がよい」「香味そばつゆの香りを最大限に生かすには、加熱しない、加熱しすぎないで使うことがポイント。少し加えるだけで味に深みが出る」と、品質面と汎用性の高さで評価が高く引き合いが多くなっている。
製品開発の経緯は、業務用ユーザーの「つゆ」に対する不満点をつぶさに調査したところ「だしの香り」に対する不満点が最も多いことが判明した。そこで、簡単なオペレーションで課題解決を図るために「強くて好ましい香りのつゆ」を目標に開発に着手した。単にだしの原料である節類を増やすだけではなく、だしの取り方に工夫を凝らすことで、香りの再現が可能となった。
業務用つゆ市場に参入し20年弱が経過したが、この間、ユーザー業態の特性や展開メニューをとらえ、ユーザーニーズを探求しながら商品開発を続けてきた。ミツカン「香味つゆ」シリーズは、単にだし感が強いだけでなく、好ましい香りを提供したいというコンセプト通りに再現された品質が評価を受けたことと、業態ごとに「つゆ」の使われ方やメニューも異なるため、それぞれの業態に合致するメニューも同時に開発し、業務用卸店、ユーザーに商品と一緒にメニュー情報を伝えながら普及を拡大した。
2010年春には甘口タイプを追加発売した。今後は地域の嗜好や顧客のニーズ変化などに幅広く対応できるよう、コンセプトをキープしながら、商品開発やメニュー開発を進めていく。
▽規格=1.8リットル×6、20リットル×1