帰ってきた飲食店のための血液型講座(50)O型上司に禁句 戦争編
大雑把で、大胆。
これと決めたら、一直線にドンドン突き進む。
これ、O型上司の特徴。
映画「山本五十六」を見た。
あの映画で見る限りでは、山本長官は間違いなくO型。
海外視察で、当時の先進工業国「アメリカ合衆国」に行く。
フオードの工場で、何百台という自動車が、次々生産されるのを見学。
ニューヨーク証券取引所や、品物が整然と並ぶスーパーマーケット。
30階建てのビルが建ち並ぶ、大都会。
「こんな凄い国と戦っても、勝ち目はない!」
と認識したはずだった。
ところが、帰国してみると、日本は開戦気分。
新聞も世間も、ちょうちん行列までして「開戦!開戦!」と大騒ぎ。
当時、世界最高性能のゼロ戦が、密かに試作されていた。
しかし、試験飛行のため、飛行場へ運搬する道路は農道。
運搬手段は、牛車。
ゼロ戦を一度分解して、荷馬車に積んで、飛行場で組み立てる。
そんな現状で、10分間に車が100台生産される米国と戦うなどは、全くの無謀。
最初、山本長官は「米国との開戦には反対」する。
しかし、説得され、やむなく承認。
連合艦隊司令長官に就任する。
O型は、一度やると決めたら一直線。
誰も考えつかない、真珠湾奇襲攻撃を計画。
ちなみに、O型の嫌いな言葉は、「そんなの無理です!」だ。
山本長官も、「そんなの無理!」という言葉を何度も作戦参謀から聞く。
しかし、頑として作戦を変えない。
O型は頭のいい人が多い。
「やるぞ!」と突き進む時でも、緻密な戦略を練り勝利をつかむ。
連合艦隊を、北千島へ集結させ、太平洋を直南下。
米国太平洋艦隊が集結する、ハワイ真珠湾を攻撃。
みごとに、大勝利へと導く。
一方O型リーダーは、厳しい半面、家族や友人や部下に優しい。
お土産を忘れない、お礼状もこまめに書く。
O型は大雑把な人が多いが、好意を寄せた者には愛情を注ぐ。
山本長官は、部下に好かれ、慕われる。
ある日、前線視察の輸送機が、ジャングル上空を飛んでいた。
日本軍の暗号を解読した、米軍戦闘機が、輸送機に襲いかかる。
長官の乗る輸送機は火を吹き、ジャングルの露と消えていった。
あの戦争を非難する人々は多い。
しかし、O型山本五十六は、今も人々の心に生き続けている。
あ~ぁ、血液型が歴史を動かしているネ。
(血液型研究所主幹 エービー海老尾)