メニュートレンド:デコのみ焼 メレンゲで描くユニークお好み焼き
「焼きもん屋十万(じゅうばん)」武庫之荘店は、お好み焼きと鉄板焼き、串焼きと、“焼きもん”がトータルに楽しめる店。なかでも、同店ならではの限定メニューとして人気なのが、お好み焼きにデコレーションをする「デコのみ焼」。驚きあるおいしさで、地域のファミリー層の利用を広げている。※文中の価格は取材時(2月)のもの。
●サプライズがファミリーに人気 インパクトある串焼きメニューも
同店のある武庫之荘は、大阪や神戸のベッドタウンとして発展してきた街。利用客もミセスやファミリーが多く、女性客が6~7割を占める。そこで、子どもの誕生日といった、お祝いの席で人気なのが、「デコのみ焼」(1030円、要予約)。店長の黒佐一正さんが考案した、サプライズメニューである。
同商品のベースは、ぶた玉のお好み焼き。生地を希望のデザインに合わせて焼き、その上に、メレンゲでデコレーションをすることで、立派な“作品”に。他店では、マヨネーズなどでデコレーションをする例はあるが、メレンゲを使うのは同店ならではのアイデアである。
メレンゲの材料である卵白は、熱を加えれば固まるもの。メレンゲを生地にのせ蓋をして蒸すことで、ふんわりした食感を残しつつ固定されるというわけである。色付けは、ケチャップやソースで行い、作る対象によっては、チーズやピザソースも使用する。子どもが好きなキャラクターなどのオーダーも多く、バースデーケーキ代わりに利用する客も多い。
「見た目だけでなく、食べてもおいしくなければ意味がありません。お好み焼きとしても満足できるように工夫しています」と、黒佐さん。同店のお好み焼きは、鶏がらベースの和風だしを利かせた生地で、ふっくらと焼き上げるのが特徴。ソースなしでも満足感ある味に仕上がるため、デコレーションを施しても味への影響はない。さらに、メレンゲを塩とコショウで味付けし、ベースのお好み焼きとマッチさせている。
そのほか、鉄板焼きや串焼きでも、ユニークなメニューを展開。例えば、一般的な“とんぺい焼き”では、薄めの豚肉を使用するものだが、同店の「とんぺい焼」(900円)で使用するのは、300gもある分厚いタイプ。3時間煮込んだものを卵で巻き、ボリューム感ある人気メニューとして定着している。
また、インパクトある姿と味で人気なのが、ザックリとカットしたキャベツをじっくりと焼いた「やみつき!焼キャベツ」(150円)。キャベツの甘味と塩だれがおいしさを生み出す、リピート率の高いメニューである。さらに、春からは、キャベツの代わりに玉ネギを使用する、新タイプのお好み焼きが登場する予定。「ここでしか食べられないおいしさを提案することで、地域に愛されるオンリーワンの店を目差したい」と話す。
●店舗情報
「焼きもん屋十万」 武庫之荘店 運営=(株)万(ばん)(兵庫県西宮市)/所在地=兵庫県尼崎市南武庫之荘1-20-15/オープン=2001年12月/営業時間=午前11時~午後10時。無休/坪数・席数=約40坪・54席/1日来客数、平日=60~70人、週末=100~120人/平均客単価=1350円/月商=約300万円
●愛用資材・食材
「塩たれ」 アイン食品(大阪府和泉市)
パンチ力ある味付けのポイント
串焼きのなかでも人気の「やみつき!焼キャベツ」に使用するのが、「塩たれ」。魅力は、たっぷり入ったおろしニンニクの、パンチ力ある風味。キャベツに絡めて焼くことで、塩、コショウなしでも味が決まるポイントになる。同店では、焼きそばの塩バージョンや、肉のつけだれなどにも活用している。
規格=1.8L(常温)














