業務用加工食品ヒット賞 中華部門:味の素冷凍食品「ジューシー肉餃子」

2014.09.01 426号 08面
ジューシー肉餃子

ジューシー肉餃子

 ◆「出来たての味」を提供

 味の素冷凍食品が2月に発売した「ジューシー肉餃子」は、惣菜売場におけるギョウザ品質の革新を図るべく開発された。キーコンセプトは“食べるときにおいしい”品質。同社の業務用商品全体を貫く開発テーマ“すべての食シーンに「出来たて」のおいしさを”を、惣菜コアユーザーのニーズに照らして具現化した。自社調査で浮かび上がった「出来たての味」を求める声に従い、製法を工夫することで「時間がたってもおいしい製品」の提供にこぎつけた。例えば惣菜消費者は夕方の来店ピーク時に購入後、夕食時に自宅で食べる際にレンジで再加熱するのが一般的。そこで同社は、購入後に時間がたって温め直しても皮が硬くならず、肉汁のジューシー感が維持できるギョウザの開発に着手した。業務用冷凍餃子のトップシェア・メーカーとして、成長を続ける惣菜市場でさらなるプレゼンスの強化を目指した。

 技術開発面では、経時変化で硬くなりにくい皮を実現し、中具はジューシーさを閉じ込め、外に出ないように工夫した。これらには、冷凍餃子トップブランドが蓄積してきた技術的知見が生かされている。バイヤー試食での評価は非常に高く、品質に対する納得度の点で満足のいく結果が得られたという。

 価値を高めたことで販売価格は通常品より高めの設定となるが、多少高くても上質な惣菜を求める生活者の傾向の強まりもあり、発売以来、売れ行きは右肩上がりを続けている。売場の変化に対応して、商品の付加価値を来店客にアピールする売場づくりにも小売側と共同で取り組んでいる。こうした活動も奏功して品質に対する認知が高まり、取り扱い先数が確実に増えている状況だ。

 今秋には姉妹品として「ザクザク野菜餃子」を発売した。「ジューシー肉餃子」と同じく時間がたっても硬くなりにくい皮とともに、温め直しても中具の野菜のシャキ感が楽しめるよう配合と処理を工夫し、バイヤーからは同様に高い評価を得ている。また肉と野菜のバリエーションを提供することによって取り扱い数がさらに上がると期待している。通年商材でもあるギョウザに新たな価値と選択肢を与えたことで、定番品として売場を拡大していく考え。生産は2品とも四国工場。

 ◆規格=10個(1個約24g)入りトレイ袋×18×2合

 ●ジューシー肉餃子

 特徴:ジューシーな中具をこだわりの皮で包んだ肉餃子。時間がたっても硬くなりにくく、電子レンジで温め直した際に焼きたてのようなジューシーさが楽しめる。

 調理方法:

 (1)熱したフライパンに油を引かず、凍ったままの「ジューシー肉餃子」を並べて、強火で約1分焼く。

 (2)約80mlの水を入れ、蓋をして中火で約4分焼き蒸しにする。

 規格:約24g×10個入り×18袋(店頭パックシール30枚付き)

 ●ザクザク野菜餃子

 特徴:国産の野菜と豚肉で作った中具をこだわりの皮で包んだ餃子。時間がたっても硬くなりにくく、電子レンジで温め直てもザクザクとした野菜のおいしさを楽しめる。

 調理方法:

 (1)熱したフライパンに油を引かず、凍ったままの「ザクザク野菜餃子」を並べて、強火で約1分焼く。

 (2)約60mlの水を入れ、蓋をして中火で約4分焼き蒸しにする。

 規格:約22g×10個入り×18袋(店頭パックシール30枚付き)

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