知っておくべき経営用語(3)コンフリクト
コンフリクトとは、葛藤や対立を意味する経営用語である。コンフリクトの種類には個人的コンフリクト(個人内での葛藤)、組織内コンフリクト(組織メンバー内での葛藤)、組織間コンフリクト(企業と企業、企業と従業員などの葛藤)がある。
飲食店では、店舗(特にキッチン周辺)という狭い空間に従業員が長い時間滞在しているので、コンフリクトが生じやすい環境にある。コンフリクトは、価値観の多様性から発生するものであるが、組織は、多様な価値観を持つ人間がそれぞれの能力を発揮することに意義がある。
よって、組織にコンフリクトはつきものであるが、このコンフリクトは、闘争の原因となり、最終的には客に迷惑をかけかねない。しかし、コンフリクトを解決していく過程で「創造」や「革新」が生まれ、素晴らしいアイデアやノウハウを兼ね備えたよい店舗へと変容していく。解決には、問題解決的行動、説得、交渉、徹底的な議論、問題直視などがある。