第4回業務用加工食品ヒット賞・和食:ホーネンコーポレーション=豊年油

2000.09.04 211号 4面

●鮭の南蛮漬け

■作り方/サケは三等分に切り、塩、コショウし、酒を振る。長ネギ、ニンジン、ピーマンは千切り、唐辛子は小口切りに。酢、醤油、だし、砂糖を混ぜる。サケは汁気を切り粉をまぶし、中温の「豊年油」で揚げる。熱いうちに千切り野菜と合わせ調味料に漬ける。

■ポイント/鮭を白身魚や鶏肉に代えてもよい。

●アスパラのサーモン巻きフライ

■作り方/アスパラに粉をつけ、スモークサーモンを巻きつける。小麦粉、溶き卵、パン粉をつけ、中温の「豊年油」で揚げる。ゆで卵、マヨネーズ、玉ネギ、スイートピクルス、塩、コショウでタルタルソースを作る。フライを盛り、タルタルソースを添える。

■ポイント/ケチャップで食したり、ハム巻きもよい。

●カジキマグロとバジルのフリッタートマトドレッシング

■作り方/カジキマグロは一口大に切り、塩、コショウする。ワインビネガー、オリーブ油、玉ネギすりおろし、塩、コショウ、ドライバジル、オレガノを混ぜ、粗みじんトマトを加える。卵、水、小麦粉、ベーキングパウダーを混ぜ、バジルとカジキマグロにつけて「豊年油」で揚げる。ドレッシングをかける。

●変わり揚げシュウマイ

■作り方/タケノコ、長ネギ、椎茸をみじん切りにする。豚ひき肉、醤油、ごま油、片栗粉、卵、酒、塩を加え、粘るまで混ぜる。団子状に丸め、小麦粉、溶き卵、ごまをつけ、中温の「豊年油」で揚げる。器に香菜を敷き、揚げ物をのせ、プチトマトを添える。

■ポイント/かけるソースで味の趣に変化をつける。

○サクッとした食感と大豆の風味

(株)ホーネンコーポレーションの食用油の基盤をつくった商品が「豊年油」といっても過言ではない。業界に先駆けて大豆油を食用にする精製技術を確立し、大豆白絞油である「豊年油」を発売したのは大正12年のこと。それまでは揚げ物用食用油といえば菜種油が主流だったが、独特のうまみや加熱に強いことから、アッという間にメジャーな食用油になり、「豊年油」が食用油の代名詞となった。

さらに、昭和3年に「大豆油其他ノ植物油精製法」の特許を取得。他社との品質の違いはこの精製方法にあった。

これまでも「豊年油」の多くのユーザーから、「サクッとした食感と大豆油特有の風味が天ぷらをはじめとするいろいろな和食メニューに生かされる」と、高い評価を得てきた。食の多様化が進む今日においては、中華、洋食といったジャンルを越えて幅広いメニューに活用されている。

また健康面では、大豆油には体内でつくれない必須脂肪酸であるリノール酸が約五四%、α‐リノレン酸が約七%含まれており、一般的な食用油の中では、非常にバランスが良いことも特徴だ。優れた精製技術による加熱に強い安定した品質とゆたかな風味。「豊年油」は発売以来七〇年以上経過した現在においても、各方面に愛され続けているロングセラー商品になっている。

現在の「豊年油」ラインアップは一六・五㎏、八㎏缶に加え、一五㎏、一二㎏のコンボックスの四種類で展開している。特にコンボックスは二種類のフィルムと段ボールを重ねた独自の三層構造で、調理場での水ぬれに強く、段ボールとフィルムを分けることで使用後にたたんで捨てられる環境対応型商品となっている。

同社は、この「豊年油」で長年培ってきた技術をベースに、さまざまな油種を紹介するとともに、HMR分野での提案を積極的に行い、幅広いユーザー層に満足してもらえる商品を提供しつづけている。

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