下北沢ルポ パスタレストランの集合地「カプリチョーザ」女性の“社交場”
《カプリ チョーザ 》 南口商店街から東通り方向へ入った横路の右手、ビルの一階。真向かいに競合店のかくれん坊が存在する。カプリチョーザは60年11月のオープン。直営の第一号店で、店舗面積三〇坪、客席数六六席。
「ハードロック」(カフェバー)や「トニーローマ」(ステーキリブレストラン)などを展開するWDIグループ(本社東京・六本木)の経営で、カプリチョーザもチェーンシステムで二四店舗を出店している。(3月末現在)
下北沢には他にもう一店(下北沢アネックス)出店しているが、メニューも価格も全店統一で、アンテパスタ四種(一八八〇~一九〇〇円)、ピザ四種(一五三〇~一五五〇円)、スープ三種(九八〇~一〇一〇円)、カルト一二種(五八〇~一六三〇円)、スパゲッティ八種(一五八〇~二七八〇円)、デザート三種(五〇〇~五八〇円)サラダ二種(一〇一〇~一〇三〇円)など計四一種をラインアップしている。
このほかに、ビバレッヂとして赤、白、ロゼのイタリアンワインも豊富に揃えている。
グランドメニューの人気商品は、イカのリング揚げ(一八〇〇円)、ベーコン・サラミ・マッシュルームピッツァ(一五五〇円)、チキンのグリル魔女風(二五八〇円)、ナスとホウレン草のスパゲッティ田舎風(一六二〇円)、シチリア風ライスコロッケ(五八〇円)などで、客層は二〇代前半の若い女性が七、八割を占めている。
客単価は昼一五〇〇円、夜二〇〇〇円。夜はアプリテフのオーダーも増えるので客単価は増すわけだが、店の客席構成もグループでの利用が可能という雰囲気になっているほか、メニューもシェアしやすいボリューム感のある盛り付けで、とくに若い女性たちのコミュニティ、社交の場という雰囲気を訴求している。