缶詰だからこその新メニュー マッシュルーム缶詰、90%以上が中国が供給

1992.10.05 13号 23面

日本のマッシュルーム缶詰は九〇%以上が中国から供給されている。世界的に見ても中国に匹敵するようなマッシュルームの生産国は見あたらない。しかし、一九八七年の中国の資本主義化への解放政策の開始以降、中国での生産は粗製乱造になり、高かろう悪かろうの商品が流通した。アメリカではFDAによる輸入禁止措置がとられ、日本でも大きく報道され、中国品の品質に対する使用者の不安に拍車をかけ使用量が大幅に減少した。

元来マッシュルーム缶詰は中国側から指定された日本側の輸入商社が決まっている。この指定商社の輸入した商品は全く問題がなかったが、このような状態に憂慮した指定輸入商社七社はこの時に日本中国マッシュルーム缶詰輸入協議会を設立し、安全で品質のいいマッシュルーム缶詰の供給のために中国側に対し、対日向けの品質基準の設定や、品質のよくない商品が香港等を通じて日本に流れてこないような秩序ある輸出の要請を行ってきた。

中国側も日本でのマッシュルーム缶詰の品質評価の低下を真剣に受けとめ、協議会の提案を受け入れた結果、最近の中国産マッシュルーム缶詰の品質は非常に改善された。協議会に所属する大手輸入商社ではマッシュルーム缶詰の需要の回復はまず品質の安定からと考え、生産時期の技術指導・生産終了後の検品を徹底して行っている。

このようにマッシュルーム缶詰の品質はよくなっている。このため料理素材として見直されてきている。

今までマッシュルームは、イタリア料理やソース類の具としての利用が多かったが、例えば和風の煮魚にも合うし、バターで炒めると独特の香ばしい香りがして付け合わせやパンケーキ等にも利用できる。またホールの足を取って詰め物をしたり、細工もできる。マッシュルーム缶詰は料理の素材として見直されてきている。

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