米国で人気のイタリアンレストラン「スバーロ」上陸 NYスタイルのピザ・パスタ

1997.06.02 128号 14面

米国で大人気のイタリアンレストラン「スバーロ」が日本に上陸した。ダイエー傘下の㈱ディーシーアイはこのほど、米国のスバーロ社とフランチャイズ契約を締結し、ピザ・パスタ料理を主力とするイタリアンレストラン「スバーロ」の一号店を東京・原宿にオープンした。

「スバーロ」はニューヨークスタイルのイタリア料理をカフェテリア形式で提供するレストラン。現在、米国をはじめ世界一八ヵ国で八〇〇店舗を展開。ピザを提供するレストランとしては全米第五位の店舗数と売上高を誇っている。

“クイックサービス・イタリアンレストラン”を唱うその業態スタイルはファストフードとフルサービスレストランのあいのこといったところ。ピザ、パスタ、パン、スープ、サラダ、肉料理が並ぶショーケースを通り、カフェテリアの要領でオーダー、会計する。テークアウトも可能で、オーダーから五分の提供をメドにしている。

売り物のピザは一〇アイテム。デリバリーピザのLサイズよりも一回り大きい直径四三㎝で、八分の一(現地では六分の一)にカットしてピース売りする。調理、味付けは現地のレシピをそのまま採用。ハッカクのスパイシーな香りはニューヨークスタイルの象徴でもある。

オリジナルピザは、豊富なトッピングをピザ生地でサンド状に挟んだ「スタッフド・ピザ」。通常の二倍以上の厚さでボリューム満点。現地の看板アイテムだ。

オープンから一ヵ月経過した現在、集客は平日七〇〇人前後、土曜・休日一五〇〇人前後で推移。推定客単価は一〇〇〇円で推定月商は三〇〇〇万円。ファストフード、一般レストランのようなオーダーピークの偏重は見られず、営業時間内はまんべんなく客足が続いているという。

この店を実験店として、味付け、サービスを国内向けにアレンジしてゆく方針。ロードサイド店、フードコート内の試験展開も実施し、年内中に日本版「スバーロ」を確立する意向。

「スバーロ」原宿店

☆所在地=東京都渋谷区神宮前一-九-一八 ☆電話=03・3746・4860 ☆店舗面積・席数=二八〇㎡・一〇〇席 ☆従業員数=正社員四人、アルバイト三〇人(八時間換算) ☆営業時間=午前10時~午前2時・無休 ☆年商目標=三億円

(株)ディーシーアイ

☆所在地=大阪府吹田市豊津町九-一 電話(スバーロ担当代)=03・3433・9231 ☆創業=平成3年 ☆資本金=二億円 ☆年商=一一億円 ☆事業内容=中華、イタリアンレストラン運営・七店舗

スバーロ社

☆所在地=七六三 Larkfield road Commack NewYork USA ☆創業=一九五四年 ☆資本金=二一三〇万USドル ☆年商=三億一九二〇万USドル(一九九五年度) ☆事業内容=イタリアンレストラン経営 ☆展開国=一七ヵ国 ☆店舗数=八〇〇店舗(米国七五〇店舗) ☆従業員数=約一万人

★ピザ(一〇種類)=チーズ(三五〇円)、トマト&モッツァレラ(四五〇円)、シュープリームパンピザ(五三〇円)など

★パン(四種類)=ガーリックロール(一〇〇円)、ミニロール各種(八〇円~)など

★パスタ(九種類)=ミートソース(六八〇円)、ラザニア(八八〇円)、グリルチキン&ペンネ(七八〇円)など

★スープ(二種類)=ミネストローネ(三八〇円)、コーン(三〇〇円)

★サラダ(二種類)=ガーデンサラダ、パスタサラダ(S二八〇円、L六八〇円)

★肉料理(四種類)=チキンカツレツ(八八〇円)、チキンレモンソース(八八〇円)、ビックローストチキン(九八〇円)、ビックミートボール(二〇〇円)

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