鍋特集 「銘酒処・笹周」天然素材のカモ鍋

1996.12.16 117号 13面

銘酒処「笹周」(東京都豊島区、03・3971・6796)の売りはカモ鍋。代表取締役の笹川さんがふるさと新潟の郷土鍋を再現したものだ。人気はズバリカモ肉の品質の良さ。新潟より直送される真ガモ、尾長ガモなどはすべて天然物。カモ料理で有名なレストラン、トゥールダルジャンのオーナーが訪れて絶賛したほどである。

半分くらい火の通ったところを黄身おろしで食すのが笹周流の食べ方。すき焼きをヒントに考案されたこの調味は、野性的なカモ肉の臭みを消す役目があり、クセのある肉が苦手な人でも食べやすいので好評だ。さらに鍋の後の雑炊は天然のカモのエキスが染み出てまた格別。

売れ筋はカモ鍋のコース(付き出し、先付け、刺身盛り合わせ、焼き魚、カモ鍋)で六〇〇〇円。カモ鍋だけは三五〇〇円(ともに一人前)。雑炊用の御飯と卵のセットは三〇〇円。

各テーブル席はガスで調理するようになっているが、囲炉裏の席もあり、回りを囲みながら鍋を楽しむこともできる。客層はOLから年輩まで幅広く、幻の酒「香露」や「菊姫大吟醸」「立山大吟醸」などの銘酒が揃っているため、日本酒好きの客が多い。

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