飲食トレンド・プールサイドの饗宴 ホテルオークラ、都心で味わうリゾート気分

1996.06.17 103号 2面

泳ぎのプールから、ゆったりと夏の日差しを楽しむ若い女性で賑わっているのがホテルオークラ(東京都港区、03・3582・0111)のプールサイド。そのほとんどが二〇代前半のビジターである。

昭和37年のオープン時には、宿泊客、会員が大部分を占めていたが、今や逆転しビジターが七割。

客層の変化によりプールの利用の仕方も「雰囲気を楽しみ、おしゃれ感覚で利用」(志摩徳三郎広報課長)されるようになった。

一泳ぎした後に、また甲羅干しの合間に軽く一杯の要望が多くなり、ついに三〇席ほどのガーデンハウスで対応させた。

プールサイドから一段下がった庭園を前にした位置は、ホテルならではの環境となっている。

水着で気軽に飲食でき、隣接するテラスレストランと同じメニューがオーダーできる。

「テラスレストランのメニューをよく知っている馴染みの客が多く」(八戸敏幸ヘッドウエイター)、味付け、量などのわがままにも対応している。

人気メニューは、サンドイッチ、カレー、ハンバーグなど簡単に食べられる物が好評。

ドリンクは雰囲気を楽しむ女性に相応しく、トロピカルドリンク(六品、それぞれ一〇〇〇円)が人気の中心だ。

プール営業時間は午前10時~午後8時。ピークは昼前後で、一日最大利用者四〇〇人。そのうちレストラン利用のピークが二〇〇人、平均一五〇人前後といったところ。

「あくまでも宿泊者、会員が優先です。利用者の数を調整し、優雅なプール遊びを楽しんでもらっています」

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