三好食品工業、熟成に工夫食中毒対応の長持ち豆腐を開発

【福岡】豆腐製造の三好食品工業(株)(本社=田川市、0947・42・0547)は、従来の豆腐と比べて腐りにくい豆腐を製造し、最近のO‐157にみる食中毒に強い商品を開発した。

豆腐は日配品として位置づけられ、流通管理にも十分気を使わねばならない商品で、とくに、夏場は細心の注意を必要としている。管理によっては当日商品でも腐る場合もあり、繊細な商品である。

通常の豆腐製造工程の中では、豆乳温度八五度~九〇度で凝固させ、時間五分~一〇分間熟成させた後、成型し、豆腐を作り、それをパック包装した後、急速に冷却して完成品となるが、同社では温度七〇度と従来より低い豆乳温度で、パイプラインの中で凝固させ、半熟成の豆腐を作り、これをパックし、そのまま八五度の温水で五〇分間、熟成させることで、一般の商品よりも細菌数を極端に減らすことに成功した。

通常、豆腐は賞味期限を三日としているが、同社の商品は検査協会では、一二日間でも一般生菌数三〇〇以下であったため、七日間としている。熟成時間も長いため、密度の濃いしっかりとした豆腐が出来上がり、豆腐の持つ味が十分に生かされている。製造工程も全自動化しており、製造の流れに組み込み、スムーズな製造を行っている。

三好哲夫社長は「長持ちのする豆腐でありながら、かつ味、風味も豆腐の持つ特徴があり、最近の状況にはもってこいの商品である」と話している。

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