林原生化研、乳果オリゴ糖入り飲料「プリベンド」発売

調味料 1994.07.01 7724号 12面

バイオテクノロジー企業の(株)林原生物化学研究所(本社=岡山市、086・224・4311)は、腸内のビフィズス菌を増やす能力に優れた「乳果オリゴ糖」を使用したビフィズス菌活性飲料「プリベント」を6月16日から新発売した。

主原材料の「乳果オリゴ糖」は、牛乳などに含まれる乳糖と砂糖キビなどに含まれるショ糖を原料として、酵素反応によって生まれたラクトスクロースを主成分とする新しいオリゴ糖で、同社がその基本的製造法を開発し、塩水港精糖(株)(本社=横浜市)がその技術に基づいて工業的製造法を確立して製造し、両社で協力して食品新素材として販売している。

このラクトスクロースのビフィズス菌増殖効果は、各種のオリゴ糖の中でも高い増殖効果を有しているという各種の研究・実験データによって、ラクトスクロースはビフィズス菌を増殖させる糖質として、厚生省の特定保健用食品素材として認可されている。

新発売されるビフィズス菌活性飲料「プリベント」の特徴は1ビフィズス菌を増やす「乳果オリゴ糖」を一本(一〇〇〇ml)当たり二〇〇g含んでいる2「乳果オリゴ糖」に発酵乳をブレンドし、おいしく飲みやすく仕上げている3好みに応じて牛乳やミネラルウオーターなどで薄めてもおいしく飲める4一回五〇~一〇〇ml程度を目安に、毎日飲用する‐‐など。

内容量は一本当たり一〇〇〇ml紙パック入り、価格は一本当たり二〇〇〇円。

販売に当たっての主要ルートは、全国の宅配業者や通信販売業者などを通じて行うが、当初は九州全域を手がける大手食材宅配業の(株)コスモヘルス(本社=福岡市博多区)を通じて6月16日から発売を開始。引き続き、他地区でも同様の宅配による販売や通販業者を通じての販売を順次進めていく。また、従来の自社ルートを活用して百貨店、薬局、薬店などでの販売も計画している。初年度販売目標額は四億円。

林原では、今回の飲料「プリベント」を第一弾として、今後も「乳果オリゴ糖」を含む各種の形態・味質の食品を開発し「プリベント」シリーズとして品揃えを充実させる方針。

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