日本漢方研究所、缶入り「杜仲茶」を新発売、初年度10万ケースを見込む
【新潟】健康志向を背景に杜仲茶が人気を集めているが、㈱日本漢方研究所(新潟市新光町、025・283・2434)は、缶入り飲料「杜仲茶」を新発売した。国産の無農薬栽培の杜仲葉を一〇〇%使用し、独自の製法で遠赤焙煎することで、くせのないマイルドな味と香りを実現。同社では、酒販店を中心に初年度、一〇万ケースの販売を見込んでいる。
杜仲は、中国四川省に自生する落葉高木樹で、樹皮は古くからニンジンや甘草、地黄などと並ぶ漢方薬の上品として知られていた。この杜仲の葉を煎じたのが杜仲茶で、近年の研究では樹皮と同じく、利尿作用や、血圧を下げる薬効などが確認されている。
また、杜仲茶には、カルシウムがウーロン茶の四倍も含まれるほか、鉄、マグネシウムなどの微量元素が豊富に含有している。一方、カフェインはゼロ、タンニンもウーロン茶の半分しか含まれていないことから、子供や高齢者にもやさしい飲料としても、注目を集めている。
同社は、三年前から国産杜仲の葉を使用したティーバッグタイプの杜仲茶を販売。健康志向にマッチした商品として、たびたび雑誌に紹介されるなど、高い評価を得ていた。今回、手軽に飲めるように缶入りで新発売したもので、原料の水は越後三山の一つ、八海山の山麓から湧出する水を使用するなど、品質にもこだわりを見せている。
販売は、酒類問屋を経由して県内および首都圏を中心に展開。これまでのところ荷動きは順調で、ゆくゆくは量販店、CVS、生協等にも販売ルートを拡大したい考えをもっている。
▽「杜仲茶」一九〇㌘×三〇‐一ケース。小売一一〇円(税込み)