キユーピー、食べる「ヒアルロン酸」が人気 膝関節痛に対する最新臨床データも
肌に潤いを与える成分として化粧品や食品に使われ、人気の高いヒアルロン酸。目薬や関節用注射剤などさまざまな医薬品にも使われている。食品用ヒアルロン酸販売量1位のキユーピーは、鶏のトサカに多く含まれるヒアルロン酸の研究開発に約25年前から取り組んでいる。肌の保湿効果に加え、膝関節痛の軽減に対する臨床試験でも有用な結果を得たという。
膝の痛みを持つ人を対象に、食品用ヒアルロン酸「ヒアベスト(R)(J)」を含むサンプルを摂取する群と、比較のために「ヒアベスト(R)(J)」を含まないサンプル(プラセボ)を摂取する群とでその効果を比べた。摂取開始1~2ヵ月後、「ヒアベスト(R)(J)」摂取群では、痛みやこわばり、日常行動の困難度を示す値に大きな改善がみられたという。
膝の痛みによって日常行動が困難になってしまうことは、高齢期の自立した生活を妨げる深刻な問題。現在、変形性膝関節症の患者数は700万人、X線上の変形性膝関節症の有病者は2400万人にのぼるとも推計されている。キユーピーでは引き続き、ヒアルロン酸の膝関節に対する臨床研究や応用研究を続けていく予定という。