気になる話題:健康食品の本格アドバイザー「食品保健指導士会」が誕生
「病院でもらう糖尿病の薬と、血糖値を下げるという中国茶、両方飲んでも平気かしら?」‐‐ちまたにあふれる健康食品について、消費者が正しく理解し有効に利用できるよう、さまざまな相談に応じ適切な指導を行う新しい専門資格「食品保健指導士」をご存じだろうか。この資格は(財)日本健康・栄養食品協会が行う「食品保健指導者養成講習会」を受講し、認定試験に合格すると与えられるもの。これまで全国に二五三人の食品保健指導士が誕生しており、さらに3月20日には、指導士の質の向上と、一般への貢献・認知拡大を目的に「食品保健指導士会」が発足した。同会の杉浦上太郎会長に聞いた。
‐食品保健指導士はどのようなことをするのですか。
「消費者に対して、健康食品や保健機能食品などの正確な情報提供による知識の普及や、正しい利用方法などに関する相談・指導を行います。また企業に対して関連法規の把握や順守、必要表示事項の徹底を指導するなど消費者対応の適正化を図ります」
‐食品保健指導士はどこにいますか。
「食品保健指導士を本業とする人はいません。食品関連企業・老人保健施設・薬局など多方面の職場において、知識を生かした仕事についています。健康補助食品関連のセミナー講師として活躍する人もいます」
‐食品保健指導士に連絡をとるにはどうすればよいですか。
「『食品保健指導士』の名簿は、保健所や消費者センターなどの公的機関に配布されています。または、当会事務局((財)日本健康・栄養食品協会内、電話03・3268・3160)にお問い合わせ下さい」。