消費者と会いたい-生産者からの手紙 奈良の赤い宝石アスカルビー
お便りも最終回になりました。イチゴは9月中旬から、いよいよ苗の植えつけにかかります。初めにお伝えしたように、一〇アール(千平方メートル)のハウスに約八千本の苗を植えつけます。それにはいくつかのコツがあるんですよ。
その前に植えつけまでの作業手順を少し。土は太陽熱処理でフカフカに良くなっていて、そこに有機質を混ぜた元肥を振って畝(ウネ)を立てます。一二〇センチ間隔で山型に谷の部分を歩きやすいように作ります。毎日ここを歩き、いろんな作業をするのでキチンと仕上げます。
次に苗を深過ぎぬよう、一〇センチ間隔、二条で植えこんでいきます。苗の向きを見極めて、花房が畝の外側へでるように、ランナーを畝の内側に。反対では畝の内側に開花・結実して病気が出やすく、なにより収穫に苦労します。
彼岸頃、明日香の棚田では燃え立つように彼岸花(曼珠沙華)が咲き、面白いことに、この彼岸花の散るころイチゴの花芽が出来るんですよ。キンモクセイの花も同じ頃に香ります。
ハウスのフィルムは10月下旬の被覆、できた花芽はどんどん発達して10月末には開花・結実。そして11月末には収穫を迎えるというわけです。
どうぞ楽しみにしていて下さい。
(奈良・明日香村イチゴ農家から)













