マイブームと’97ヒット商品 ’97・1~ ベルギーワッフル
My boom(マイブーム)という言葉が若い人たちの間で使われている。「世間一般はどうであれ、いまの私はコレが好き」という言葉通りの意味を持つが、この流行語、食品においても頻繁に使われた。そこで年末を迎えたいま、百歳元気新聞編集部のマイブームを含め、九七年のヒット商品を振り返ってみた。
店が視野に入る前からあまーい香りが漂い、鼻を頼りに進んで行くと目に飛び込むのは長蛇の列。九七年の食品業界をしょっぱなから賑わしてくれたのはベルギーワッフルだ。
洋菓子メーカー(株)ローゼンの社長が一五年前にベルギーで見つけ一一年前に大阪・梅田に「ベルギーワッフルの店・マネケン」をオープン。昨年4月の大阪・なんばCITY、同じく昨年末の東京・新宿東口出店で本格的にブレイクした。
「おいしさはもちろん、ユニークな形、歩きながら食べるファッショナブル性が若い女性をまず捉えたようです。いまでは老若男女にかかわらず並んで下さっています」((株)ローゼン東京地区営業課長・米田清史さん)。
路面に面する店構えはわずか五平方メートルほど。四名のスタッフが本場ベルギーから取り寄せた焼き型を使って次々に焼き上げる。「人気の秘訣はおいしさを崩さないこと」と語る米田さん。ベルギーワッフルが次々と焼き上がるのと同じように競合店も首都圏を中心に次々にオープンする。しかし、厳しいかな、すべてが行列の出来る店ではない。
九七年を賑わしてくれた「ベルギーワッフルブーム」、九八年は本物だけが生き残り、まだまだイケそうだ。