読者のひろば 調理時間短縮、食べるシーン楽しむのがいま風

1997.04.10 19号 13面

すっかり春を感じる日々になりました。3月号から、初めて読みました。特に興味があったのは9面の「食が変わる、買い物が変わる」と19面の「飽食の裏側」です。どちらも現在の大きな問題であり、今後このテーマを追いかけていかれることを望みたい気持ちです。

「食が変わる…」の方は現在友人と一緒に調理器具関連の資料などいろいろ集め、分析作業をしている途中です。スーパーやディスカウントストアー、ホームセンターがチラシにどういった視点で調理器具を載せているか(例:価格志向、省時間…)、また料理の本や生活情報誌の料理の捉え方がどんな視点であるかを分析しようと試みています。

いまの段階では明らかに調理時間を省いて、できるだけ食べるシーンを大切にしたい、そんな志向がうかがえます。それに伴って食材も、料理法も変化しています。

「飽食の裏側」では「消費期限」に関して私は、やはり企業側の何か事故がおきたときの防衛策の一つである気がしています。基本的には期限切れの食品を食べる、食べないの選択は消費者に託されているわけで、その意識も本当にさまざまです。結局は見た目と、におい、味という感覚的な視点での判断に任されているのが現実です。

いまや「すべての食事は家庭で手作りで!」などという言葉は死語に等しく、「ほっかほっか亭」のお弁当のようなものの方が、安全な食材が使われ始めているという現実をいかに正確に消費者に伝えていくかもこのような新聞の役目ではないかと思いました。(清水まゆみ、神奈川県・38歳)

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