病院食レベルアップへ 業界がコンテスト
(社)日本メディカル給食協会はこのほど厚生省、(社)全日本病院協会などの後援で「第二回治療食献立・調理技術コンテスト」を開催した。
最優秀の賞にあたる厚生大臣賞は東京魚国(株)が受賞した。同社常務取締役・定司哲夫氏は「このような賞をいただくには栄養士、調理師の技術力とチームワークはもちろんだが、その他保温食器などの備品も重要な役割を果たした。栄養士、調理師、食器の三位一体であった」と喜びを語った。
参加は全国から一二一チームにも及んだ。テーマの「高脂血症プラス肝障害」の献立内容(基礎知識の理解度、栄養管理、材料コスト管理)で審査が行われ一二チームが本審査に残った。
本審査では応募献立に基づいて調理実技や総合評価が競われた。
本来、同コンテストは第三回を迎えるはずであったが、一昨年の予選審査終了後、本選地の大阪市が阪神大震災の影響で開催できずに持ち越し、一年間延期され、今回の開催となったもの。
治療食は今年4月から院外調理が認められ、10月からは自己負担率が現行の六〇〇円から八〇〇円に値上げられるなど社会的関心が高まっている。
「病院食は冷たくてまずい」の悪イメージをぬぐい去るレベルアップが期待される。