業務用加工食品ヒット賞 洋食部門:テーオー食品「ハイグレード21ハヤシルウ」

2015.09.07 438号 06面
ハヤシソースの煮込みハンバーグ

ハヤシソースの煮込みハンバーグ

 ◆ソースとして利用も推進

 テーオー食品の「ハイグレード21ハヤシルウ」は同社カレールウの主力として市場で圧倒的な評価を得ている「ハイグレード21カレールウ」のシリーズ名を冠し、こだわり抜いたハヤシルウだ。「ハイグレード21」シリーズは88年に「カレールゥ」を発売し、翌年に「カレールゥマイルド」を発売。独自製法で生み出す純カレーをはじめ、同社の技術力を駆使した商品として、その味わいが高い評価を受け、現在も同社の主力商品として地位を築いている。

 昨年10月に発売した「ハイグレード21ハヤシルウ」は同シリーズの個性的で高級感があるというコンセプトを継承し、こだわりのコクと風味の贅(ぜい)を尽くしたハヤシルウに仕上げている。とくにコクと風味を引き立てる「牛脂」、こだわりの隠し味「香味野菜のブイヨン」、うま味を特徴づける「バターミルクパウダー」と3つの相乗効果でコク・うま味・風味を引き立てている。また使いやすく溶けやすい粉状に仕上げたことで手軽に調理でき、仕上げのひと工夫で特徴をつけやすい味わいを実現した。

 また明らかに現在、市場に出荷されているハヤシルウとは違う商品を作り、とにかくおいしい商品を作ることにこだわった。「オムハヤシ」など洋食屋のデミグラスソースにヒントを得た開発担当は、多くの老舗の洋食屋で試食を行い、3つのこだわりにたどり着いた。

 本格的なデミグラスソースを意識したため、「ハイグレード21ハヤシルウ」はルウとしては当然のこと、ソースとしての利用価値に大きな注目が集まっている。深みがあり、こだわりのコクを感じさせるルウはデミグラスソースとして使用してもメニューとの相性は抜群だ。実際に同社が行う試食会などでは、最近はハヤシライスとしての提供だけでなく、ビーフシチューや煮込みハンバーグとして試食を実施。デミグラスソースとして業務用で利用される場合は缶入りのソースが多い。この商品はルウのため、経費や保管スペースの節約につながり、ユーザーから高評価を得ている。またソースと違い、ルウだとソースの濃さの調節も調理人の感性で自在にコントロールできる。

 テーオー食品では十数年前から「ハイグレード21」シリーズでの新商品投入を模索してきた。同ブランドとして、26年ぶりとなる「ハイグレード21ハヤシルウ」は同社にとって新たなカテゴリーを開拓する新機軸の商品として大きな成長が見込まれる。

 ◆規格=1kg×10

 ●ハヤシライス

 コク・うま味・風味が立つ

 作り方

 (1)サラダ油で玉ネギ、牛肉を炒め、マッシュルーム、水を加えて煮る。

 (2)いったん火を止め、ボウルに煮汁を取って「ハイグレード21ハヤシルウ」を溶かして加え、再加熱する。

 (3)白飯を盛り、パセリを振り(2)をかける。

 ●ハヤシソースの煮込みハンバーグ

 ソースとしての広がりも

 作り方

 (1)ハンバーグを焼く。

 (2)バターでシメジを炒め、水を加えて煮る。

 (3)いったん火を止め、ボウルに煮汁を取って「ハイグレード21ハヤシルウ」を溶かして加え、再加熱する。

 (4)(1)を加えて、さらに煮込む。

 ●ハヤシドリア

 うま味凝縮し、まろやか

 作り方

 (1)バターで、玉ネギ、牛肉を炒め、マッシュルームとトマト水煮、赤ワイン、水を加えて煮る。

 (2)火を止め、煮汁を取って「ハイグレード21ハヤシルウ」を溶かして加え、再加熱する。

 (3)白飯を盛り(2)をかけ、チーズ、温泉卵をのせてオーブンで焼く。

 ●ビーフシチュー

 短時間でプロの仕上がり

 作り方

 (1)バターでセロリ、玉ネギ、ニンジンを炒める。

 (2)赤ワインと合わせておいた牛肉を焼き、肉汁ごと(1)に加える。

 (3)赤ワイン、ウスターソース、水を加えて煮る。

 (4)火を止め、煮汁を取って「ハイグレード21ハヤシルウ」を溶かして加え、再加熱する。

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