業務用加工食品ヒット賞 洋食部門:テーオー食品「ハイグレード21ハヤシルウ」
◆ソースとして利用も推進
テーオー食品の「ハイグレード21ハヤシルウ」は同社カレールウの主力として市場で圧倒的な評価を得ている「ハイグレード21カレールウ」のシリーズ名を冠し、こだわり抜いたハヤシルウだ。「ハイグレード21」シリーズは88年に「カレールゥ」を発売し、翌年に「カレールゥマイルド」を発売。独自製法で生み出す純カレーをはじめ、同社の技術力を駆使した商品として、その味わいが高い評価を受け、現在も同社の主力商品として地位を築いている。
昨年10月に発売した「ハイグレード21ハヤシルウ」は同シリーズの個性的で高級感があるというコンセプトを継承し、こだわりのコクと風味の贅(ぜい)を尽くしたハヤシルウに仕上げている。とくにコクと風味を引き立てる「牛脂」、こだわりの隠し味「香味野菜のブイヨン」、うま味を特徴づける「バターミルクパウダー」と3つの相乗効果でコク・うま味・風味を引き立てている。また使いやすく溶けやすい粉状に仕上げたことで手軽に調理でき、仕上げのひと工夫で特徴をつけやすい味わいを実現した。
また明らかに現在、市場に出荷されているハヤシルウとは違う商品を作り、とにかくおいしい商品を作ることにこだわった。「オムハヤシ」など洋食屋のデミグラスソースにヒントを得た開発担当は、多くの老舗の洋食屋で試食を行い、3つのこだわりにたどり着いた。
本格的なデミグラスソースを意識したため、「ハイグレード21ハヤシルウ」はルウとしては当然のこと、ソースとしての利用価値に大きな注目が集まっている。深みがあり、こだわりのコクを感じさせるルウはデミグラスソースとして使用してもメニューとの相性は抜群だ。実際に同社が行う試食会などでは、最近はハヤシライスとしての提供だけでなく、ビーフシチューや煮込みハンバーグとして試食を実施。デミグラスソースとして業務用で利用される場合は缶入りのソースが多い。この商品はルウのため、経費や保管スペースの節約につながり、ユーザーから高評価を得ている。またソースと違い、ルウだとソースの濃さの調節も調理人の感性で自在にコントロールできる。
テーオー食品では十数年前から「ハイグレード21」シリーズでの新商品投入を模索してきた。同ブランドとして、26年ぶりとなる「ハイグレード21ハヤシルウ」は同社にとって新たなカテゴリーを開拓する新機軸の商品として大きな成長が見込まれる。
◆規格=1kg×10
●ハヤシライス
コク・うま味・風味が立つ
作り方
(1)サラダ油で玉ネギ、牛肉を炒め、マッシュルーム、水を加えて煮る。
(2)いったん火を止め、ボウルに煮汁を取って「ハイグレード21ハヤシルウ」を溶かして加え、再加熱する。
(3)白飯を盛り、パセリを振り(2)をかける。
●ハヤシソースの煮込みハンバーグ
ソースとしての広がりも
作り方
(1)ハンバーグを焼く。
(2)バターでシメジを炒め、水を加えて煮る。
(3)いったん火を止め、ボウルに煮汁を取って「ハイグレード21ハヤシルウ」を溶かして加え、再加熱する。
(4)(1)を加えて、さらに煮込む。
●ハヤシドリア
うま味凝縮し、まろやか
作り方
(1)バターで、玉ネギ、牛肉を炒め、マッシュルームとトマト水煮、赤ワイン、水を加えて煮る。
(2)火を止め、煮汁を取って「ハイグレード21ハヤシルウ」を溶かして加え、再加熱する。
(3)白飯を盛り(2)をかけ、チーズ、温泉卵をのせてオーブンで焼く。
●ビーフシチュー
短時間でプロの仕上がり
作り方
(1)バターでセロリ、玉ネギ、ニンジンを炒める。
(2)赤ワインと合わせておいた牛肉を焼き、肉汁ごと(1)に加える。
(3)赤ワイン、ウスターソース、水を加えて煮る。
(4)火を止め、煮汁を取って「ハイグレード21ハヤシルウ」を溶かして加え、再加熱する。