NEWS:総務省「家計調査」から見る10年間の野菜消費動向 「サラダ」需要高まりさらに健康志向
総務省「家計調査」(2人以上の非農林漁家世帯)から一世帯の1年間あたりの野菜関連消費支出を見ると、2004~14年の10年間で、サラダ需要が高まっていることが分かります。生鮮野菜は肉・魚よりも常に高い消費支出を維持し、同時に調理済みのサラダも右肩上がりに増加。マヨネーズ、ドレッシング類に対する支出も伸びています。これは、家でサラダをつくる機会が増えているためと考えられます。
●野菜の消費支出額は堅調に推移
生鮮3品(野菜・魚介・肉)では、肉が魚を逆転した04年からの動向を見ると、14年には肉(6万7917円)と魚(4万5559円)の差が大きく開いている一方、野菜(6万8284円)は堅調に推移しています(図1)。
内訳で見ると、葉茎類(キャベツ、レタス、ブロッコリーなど)が10年間で3.3%、根菜(大根、ごぼう、にんじんなど)が1.6%、その他の野菜(きゅうり、ピーマン、トマトなど)が6.0%伸びました。煮物など加熱調理が必要な根菜に比べ、カットしてすぐに食べられる野菜カテゴリーが伸びていることが見て取れます。
●「家でサラダ」派が増加!?
また、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで売られているカップ入りなど調理済みのサラダは14年に3390円で、10年間で38.9%増加。簡便志向の高まりとも考えられますが、同時にマヨネーズやドレッシング類も増加傾向にあり、さらに葉茎類など生で食べられる野菜の消費が伸びていることから、家でサラダを食べる機会が多くなっていると考えられます。