メニュートレンド:時代がアツく求める高プロテイン低カロリー料理 「筋肉食堂 六本木店」

2018.06.04 472号 01面
鶏モモ肉200g+牛赤身肉のレアハンバーグ150g 単品1,900円、玄米セット2,280円(各税抜き)

鶏モモ肉200g+牛赤身肉のレアハンバーグ150g 単品1,900円、玄米セット2,280円(各税抜き)

 高プロテイン(=高タンパク)の健康メニューが今、注目されている。消費者の健康志向がすっかり定着した昨今、「毎日の食事は、健康な体づくりに少しでもプラスとなるものを」として、若い女性や働き盛りの男性、シニア層を中心に、高プロテイン食がアツく支持されているのだ。そんな時代のニーズに合致する新しいタイプのレストランが、東京・六本木の「筋肉食堂 六本木店」だ。

 ●キレイな体づくりのための食堂 おいしさとボリュームも両立

 「筋肉食堂 六本木店」は、“今日の食事が明日の自分のカラダを創る”を掲げ、高プロテイン・低カロリー料理を提供している。とはいえ、単なる「体づくりのための料理」ではなく、“おいしさとボリューム感”もしっかり追求。「食事は人間にとって、一日の中での大きな楽しみ。“おいしいもの”が大前提」というのが、「筋肉食堂」を展開するTANPACのマネージャー、谷川俊平氏の考え方だ。

 谷川氏の前職は、スポーツジムのパーソナルトレーナー。トレーニング指導の他、栄養面のアドバイスもしていたという。しかし、「そもそも、体づくりに理想的な料理を出す店というのが、ほとんどない。ステーキハウスで赤身肉を食べたり、回転寿司で上のネタだけを食べるしかなく、メニューも選ぶ余地がない。これでは友人と食べに行くのも難しい(苦笑)。そこで、筋肉食堂を立ち上げました」と、谷川氏は話す。

 同店のメニューは、三大栄養素であるタンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)のPFCバランスが良く、低カロリーの料理が並ぶ。アスリートや筋力アップを目指している人はもちろん、食事制限中の人、ダイエット中の人、なるべく健康的な食をというライト感覚の人まで、「体づくりを考えるすべての人のための料理」がコンセプトだ。メニュー表には、カロリー値とタンパク質、脂質、糖質の分量が明記され、筋力増強を志す人向けのパワーアップメニューや、高タンパク・低カロリー・低糖質の健康メニュー、ストイックなダイエットメニューなど、目的に合わせて料理を選べるよう、カテゴリー分けされている。

 一番人気のメニューは「鶏モモ肉200g+牛赤身肉のレアハンバーグ150g」だが、そのボリューム感はなかなかのもの。ごく普通のレストランで出される「ミックス盛り合わせセット」とまったく変わらないように見えるが、管理栄養士のスタッフによってきちんと計算された高タンパク&ヘルシー料理なのだ。

 店をオープンした当初はトレーニング中の外国人や、健康意識が高いエグゼクティブ層が多かったが、最近ではスポーツジム帰りの人を中心に、キレイな体づくりを目指す若い女性やシニアなど、幅広い客層が足を運ぶという。「年代を問わず、“健康な体、キレイな体をつくる食事”のニーズは高まっていますね」と、谷川氏は語る。

 ●店舗情報

 「筋肉食堂」六本木店

 所在地=東京都港区六本木7-8-5/開業=2015年12月/坪数・席数=16坪・27席/営業時間11時~15時、17時~23時、土曜11時30分~22時、日曜・祝日11時30分~20時30分/平均客単価=昼1000~1600円、夜2000~4000円/1日平均集客数=170~200人

 ●愛用食材

 「rice oil 米油」

 ソライナ(神戸市中央区)

 酸化を抑える健康オイル

 加熱に強く酸化しにくい、米ぬかが原材料のライスオイル。オレイン酸約42%、リノール酸約37%を含有。「体づくりのための料理には良質のオイルが必須」として、同店では鉄板で焼く料理などに愛用。「体の酸化を抑える働きが望める油で、調理しやすく、料理がさらっとおいしく仕上がります」と、谷川氏は話す。

 規格=255g

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