肉イイね!TOPICS:「第4回ジビエ料理コンテスト」開催 ジビエの利用拡大に期待
日本ジビエ振興協会は11月、東京ビッグサイトで「第6回日本ジビエサミットin東京」を開催。開会式に続き「第4回ジビエ料理コンテスト」表彰式を行い、最優秀の農林水産大臣賞は平岡祐子さんの「棒棒鹿(ばんばんろく)」が獲得した。
審査委員長の田崎真也氏は「高品質なジビエが手に入るようになって、ジビエに挑戦する方々が増えてきた。応募作はジビエ肉が持つ特徴を生かした料理が多く、今後ますます力作が出てくると期待している」と述べた。
野生鳥獣の肉「ジビエ」の人気が高まっている。害獣による農業被害は毎日のように伝わるが、全国にはニホンジカ約270万頭(本州以南)、イノシシ約90万頭が生息(推測値)していて、それぞれ約60万頭(年)を捕獲している。
しかし、その90%は未利用のまま廃棄している。処理施設やハンターの担い手不足、流通経路が整っていないことが要因だ。
こうした状況に対し、農水省は「ジビエ」の利用拡大に向け、血抜きなどの衛生処理を適切に行う「ジビエハンター」認定制度を次年度から創設する。
日本ジビエ振興協会の藤木徳彦代表理事は「なかなか進まなかったジビエ利用がようやく軌道に乗りつつある。地方自治体、食品産業関係者ともどもジビエの流通拡大を進めていきたい」とジビエブームの高まりに期待を寄せた。
【受賞作品】
農林水産大臣賞=「棒棒鹿(バンバンロク)」平岡祐子/農林水産省農村振興局長賞=「クミンみそ風味のイノシシ丼 たっぷり野菜とともに」澤田康一/一般社団法人大日本猟友会長賞=「猪のがんもと治部煮の炊合せ」山本剣/一般社団法人日本ジビエ振興協会代表理事賞=「巣立ちの鹿ドッグ」森松晶子(以上敬称略)