100%リサイクルPET「い・ろ・は・す」で廃棄物ゼロ社会へ新たな一歩

ブランドアンバサダーの土屋太鳳

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コカ・コーラシステムは、ナチュラルミネラルウオーターブランド「い・ろ・は・す」から、100%リサイクルPET素材を使用した「い・ろ・は・す 天然水 100%リサイクルペットボトル」(555mlPET)を9日から、全国で国内最大規模(日本コカ・コーラ調べ)で発売する。

従来、ボトルの30%にリサイクルPET素材を使用していたが、今回のリサイクルPET素材を100%使用した同アイテム投入により、同システムが掲げる「ボトルtoボトル」をさらに加速させ、日本国内におけるプラスチック資源の循環利用の促進や環境負荷低減に取り組む。

100%リサイクルPET素材を使用した「い・ろ・は・す 天然水 100%リサイクルペットボトル」

新型コロナウイルス感染拡大に配慮し、ライブ配信で実施した発表会で、ホルヘ・ガルドゥニョ日本コカ・コーラ社長は「グローバルビジョンの『World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)』に基づき、日本のコカ・コーラシステムでは、2030年までに使用済みのPETボトルを回収し、再利用する『ボトルtoボトル』の割合を90%に引き上げ、すべてのボトルをサスティナブル(リサイクルPET樹脂または植物由来PET樹脂など)な素材とすべく(『容器の2030年ビジョン』)、取り組んでいる。今回の100%リサイクルPETボトル投入により、さまざまなパートナーとともに“廃棄物ゼロ社会”に向けた新たな一歩を踏み出す」と宣言した。

30%再生PET樹脂ボトル(左)と100%再生PET樹脂ボトル(右)

富重豪同社マーケティング本部ウォーターグループグループマネジャーは「2009年の発売以来、『い・ろ・は・す』ブランドは“おいしい”と“環境にいい”を両立してきた。今回の『100%リサイクルペットボトル』投入により、年間でおよそ自動車4000台の重さに相当する、石油から新たに製造されるプラスチックの使用を削減でき、PETボトル1本当たりのCO2排出量が石油由来100%のPETボトルに比べて約49%削減し、環境負荷を低減できるなど、同品を選ぶことでエコ活動に参加できる社会の実現を目指す」と語った。

また、開発を担当した柴田充同社技術本部労働安全衛生・環境サスティナビリティガバナンス部長は、リサイクルPET素材の透明度をさらに高めるという難易度の高い技術を実現した背景に触れ、「『い・ろ・は・す』で成功すれば、他ブランドへ展開できることから、難易度の高い同ブランドから、まずは取り組んだ」と説明した。

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