恵比寿ガーデンプレイス・ビアステーション内の「フェストブロイ」では、「シーフード・プラター」（一万八〇〇〇円）が売れ筋メニューとなっている。

このメニューは、六～七人のグループ用で、カニの盛り合わせを中心とし、ずわいガニ一キログラム、タラバガニ一キログラム、毛ガニ一杯（約五〇〇ｇ）、甘エビ二五〇ｇと、ボリュームたっぷりのシーフード。５月から夏向けとして採用した。

店の内装がヨーロッパのプラザ（広場）をモチーフに作られており、店舗に引けをとらないようなスケールの大きなメニューとなっている。

開店当初からのメニュー「ビヤ＆グリル　パーティ」（五〇〇〇円）があり、ビール、ビーフ、ラム、ローストチキン、ローストポークの食べ放題がメニューの核となっており、「肉」の強いイメージが定着している。

「シーフード・プラター」は、５月から肉料理の対極メニューとして採用された。客層も課長クラスのサラリーマンを中心にしているため、週に二～三回と接待で使われることも多く、夏に向けてメニューがワンパターン化しないようにと今回の採用に至った。

ビールでは特別に精麦した能食麦芽を使用した地ビール「デュンケル」（五九〇円）がお勧め。やや甘味のあるうま味が特徴のダークタイプのビール。

同店ではマニュアルにそった誰もが同じ対応をすることを避け、開店当初からマニュアルを作らず「お客様」=「サービスの核」ということだけを教えてきたので、従業員の一人ひとりが“ｔｈｉｎｋｉｎｇ＆ａｃｔｉｏｎ”を心がけるようになり、意外性に満ちあふれ店内で、いつも活気に満ちている。

店舗の特徴は、開放的なドイツ風ビアホール。ヨーロッパをモチーフにしたのは、ハード面の伝統を重んじるだけでなく、ソフト面のサービスも伝統的で変わらないものにするため。

▽平均客単価=三七〇〇円▽一日来店数=七〇〇人（平日）、一八〇〇～二〇〇〇人（休日）▽営業時間=午後５時～午後１１時３０分▽従業員数=社員二〇人、アルバイト一七〇人▽平均月商=一億円▽経営母体=サッポロビール（株）

◆「フェストブロイ」（東京都渋谷区、０３・３４４２・５１１１）