（株）日本エルブ（東京都千代田区、０３・５２９６・４１８２）はにんにくをハーブに漬け込むことによって食後の臭いを少なくした食後消臭にんにく（エチケットガーリック）「アイリック」の販売を本格化する。同社は今年２月に設立、月間四ｔを生産販売していたが１０月に福島新工場が稼働、月産六〇ｔと大幅に増えることにより食材加工メーカー、飲食店、小売店に積極的な営業を展開していく。

アイリックは消臭にんにく、無臭にんにくとの違いは、ハーブに漬け込むことで強い臭いが弱い臭いを消すマスキング効果とハーブの養分との化学反応により「食欲を誘う臭いと旨味の素である“アリシン”はそのまま残して食後三〇分～一時間後には臭いが消える」という。製造過程では天然ハーブを使って添加物は一切使われていない。

にんにくは有機農法で育てた青森産のホワイトを一粒一粒手むきして採れたてのハーブから独自の製法で抽出したエキスに漬け込む。形状は調理に合わせてペースト（おろし）、ホール（粒）、メッシュ（きざみ）各一キログラムの三種。

和・洋・中とすべての料理にかかせない香味野菜として万能のにんにく。すでにアイリックを使用している飲食店からは「刺激が無くまろやかなのでカツオ・ホタテ・マグロなど刺身に良く合う」「昼も本場イタリア並みににんにくをたっぷり使える」との声があり、特にイタリアンがトレンドの外食業界では画期的な新食材と注目されている。