カルビー、小学生案を商品化 「コロコロベジタブル」を数量限定発売
カルビーは、2019年度の「お菓子コンテスト」で第1位に選ばれた「コロコロべジタブル」=写真=の商品化を決定し、7日から数量限定で発売した。
同社では、11年度から「お菓子コンテスト」を毎年開催。毎年違ったテーマで子どもたちからアイデアを募集しており、9回目となった19年度は「野菜を使った健康的なお菓子」がテーマ。
栃木県、東京都、神奈川県、千葉県の合計23校と宇都宮市にある昭和こども食堂の児童を含めた1032人の応募作品の中から同作品を選出した。
「お菓子コンテスト」は20年度で10回目を迎える。21年1月に行われる記念すべき10回目の表彰式開催に先立ち、19年度の「お菓子コンテスト」で第1位に選ばれた作品を商品化する。
選定理由は「テーマに沿っていて、ほかにはないアイデア」で、最終選考はカルビー社員によるWeb投票で決定した。
受賞作品の商品化は初めてで、子どもらしくて楽しい商品にするため、開発にはさまざまな苦労があった。
部署の垣根を越えたプロジェクトチームを結成して、受賞作品のアイデアをベースに食感と素材感にこだわり、製法や原料を検討しながら100回以上の試作を重ね、商品化に至った。手作業で作ることから販売数量は、120個程度となる。
商品は、トウモロコシ、ニンジン、サツマイモ、枝豆、紫芋、アズキの6種類の素材を使用。素材のおいしさをギュッと固めたキューブ状の粒を、一粒ずつ丁寧に6cm四方に積み上げた。
カラフルでかわいらしい絵や商品名などのアイデアを再現するため、キューブ状の菓子としてベストな見栄えになるように、レイアウトまで考え抜いて64粒の配置を設計し積み上げた。パッケージには、色鉛筆で丁寧に描かれていた受賞作のイラストをイメージし、色鉛筆の質感を表現したロゴマークを採用した。
内容量124g、価格800円(税込み)。カルビープラス東京駅店およびCalbee+オンラインショップ(https://shop.calbee.jp/marche/shop/a/ap011j13/)で販売。(青柳英明)