メニュートレンド:韓流女子に大ウケ!振って食べる弁当
“第4次韓流ブーム”といわれる現在、大阪でアツいのがコリアタウンがある鶴橋だ。以前の“焼肉の町”から、韓流グッズやグルメを求めて女性が集う町へとイメージが変わりつつある。韓国料理店の中でも、ユニークな外・内観で話題なのが、昨年オープンした「デチョルはペゴパ」。驚きの食べ方の「駅弁」など、韓流ファンには必食のメニューを揃えて人気を集めている。
●地下鉄の雰囲気で現地グルメ キンパのアイデアメニューも開発
外観は、ピンクとパープルのツートンカラーの電車。店に入れば、つり革の下がる車内にテーブルがズラリと並ぶ。「イメージは、旅行やドラマで認知度が高い韓国の地下鉄です。旅行気分で食事を楽しんでほしい」と、水本成進店長。
経営するのは、韓国グッズ輸入・販売会社のeKOREA。飲食業を始めるにあたり、韓国らしさ&変わった雰囲気の店づくりを目指したとか。「本場の料理を大きく崩すことなく、日本人に合う味や辛さにアレンジして紹介したい」と、現地の人気メニューを多彩に提供している。
中でも、一際ユニークなのが「駅弁」。アルマイトの質素な弁当箱を開けると、ご飯の上に整然と並ぶのはプルコギなど5種類の“おかず”。しかし、そのまま食べないのがこの弁当のルールだ。まず、目玉焼きやソーセージをスプーンで細かくカット。蓋を閉めて上下左右にしっかり振ると、ビビンバ風の混ぜご飯になるという仕組みだ。
「韓国では振って食べる弁当は以前からあり、はやっていました。電車で食べるので駅弁と名付けました」(水本店長)。のせる具材はオリジナルで考案し、すべてに味を入れて振って料理が成立するように配慮しているとか。
その他、サムギョプサルやエビフライなどを具材に取り入れた、キンパのアイデアメニューも開発。チキンチーズフォンデュ(1800円~)をはじめ、女性が好きなチーズを使ったメニューも充実している。
客層は10~20代の女性が9割。ランチタイムは行列ができるなど集客は好調だが、課題は夜の売上げだ。「ディナータイムにも来てもらえるように、酒を使ったアレンジメニューも考案中。大阪市内で2店舗目も計画中です」と、水本店長は今後の展望を語る。
●店舗情報
「デチョルはペゴパ」 経営=eKOREA/店舗所在地=大阪市生野区鶴橋3-8-38/開業=2020年4月/坪数・席数=約40坪・88席/営業時間=11時~22時。無休/平均客単価=1600円
●愛用資材・食材
「bibigo四季節サムジャン」 輸入者=CJ FOODS JAPAN(東京都港区)
豚肉入りキンパに活用
味噌とコチュジャンなどで作られるサムジャンは、韓国料理のサムギョプサルに欠かせない調味料。同店では、豚肉などの具材に韓国産の同品をプラスして巻き、食べ応えあるサムギョプサルキンパに仕上げている。甘味と控えめな辛さが食材をより引き立て、ご飯ともマッチする。
規格=1kg