デザート特集 欧風の雰囲気「モカソフトクリーム」

1995.06.05 77号 13面

(有)ミカド珈琲店(東京都中央区、03・3241・0530)では、金坂景助社長自らが考案した「モカソフトクリーム」が、デザート人気メニューになっている。

材料は、ネルドリップ方式のアイスコーヒーを熱湯殺菌し、同社独自のソフトミックスを使用し、生乳二リットル、生クリーム一リットルを加え専用フリーザーで冷却するというもの。きめの細かいクリームと甘さをおさえたコーヒー味。仕上げにプルーンを添えてある。

モカソフトと並んで人気なのが「ヨーグルトソフトクリーム」で、アイスコーヒーの代わりにドリンクヨーグルトとカルピスを使用しており、アッサリとしていてサッパリしたデザート。

社長が欧米で勉強してきたというだけあって、立ち飲みやテークアウトと、ホール席でくつろいで飲むのとでは値段が違うという、ヨーロッパのカフェテリアの雰囲気が漂う。

昭和23年に日本橋室町でコーヒー豆の焙煎卸として始めた同店が、27年に軽井沢に一号店を構えた。軽井沢店でモカソフトクリームが大成功をおさめ、30年ごろから日本橋でも喫茶部門を展開している。

現在は六本木店が加わり、直営店で三店舗。これまで通年を通して営業出来なかった軽井沢店も冷暖房、冬期水道設備が完備したことで今年から通年営業を始める。今後も都内に一~二店出店を思案中。

東京・三田にコーヒー卸、埼玉県に三郷工場、自社ビル、飲料・デザートに注力したメニューなどで、他店よりも低価格で提供できるのが強み。

価格は、モカソフトクリームがスタンド・テークアウトで二五〇円、ホール三八〇円。ヨーグルトソフトクリームも同じ。

客層は各銀行の本店や証券会社が隣接する場所柄、OL、OG、サラリーマンが多いが、町内の集まりで婦人部の利用も多いとか。店内は一七坪、四階建てで席数は八八、一日平均約一五〇〇人が来店する(テークアウトも含む)。

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