キリンビバレッジ、「生茶 ほうじ煎茶」刷新 味わい、さらに磨く

清涼飲料 ニュース 2021.09.10 12290号 03面
新・「キリン 生茶 ほうじ煎茶」

新・「キリン 生茶 ほうじ煎茶」

植村昌史ブランドマネージャー(左)と鈴木梢飲料開発担当主任

植村昌史ブランドマネージャー(左)と鈴木梢飲料開発担当主任

 キリンビバレッジは、20年9月に発売し、好調に推移する「キリン 生茶 ほうじ煎茶」を刷新する。ユーザーから高い評価を得ている味覚やパッケージをリニューアルし、14日から全国で発売する。

 甘みと香りをさらに引き出す「新・“ひきたつ香り製法”」を採用し強みとなる“香ばしいのに、爽やかな余韻”の味わいを高め、さらなる成長を目指しながら「ほうじ茶」カテゴリーの拡大も図る。

 昨年9月に投入した「生茶 ほうじ煎茶」は、20年の販売箱数(9~12月)が193万箱かつ年間販売目標比で63%プラスを達成するなど堅調な推移をたどり、発売月の実績としては、同社の過去10年の新商品ではナンバーワンのヒットを記録した。

 8月31日にオンラインで開催したラウンドテーブルで、植村昌史マーケティング部ブランド担当ブランドマネージャーは「コロナ禍となった20年は、伸長を継続してきた無糖茶市場の成長が鈍化する中、ほうじ茶カテゴリーは前年比22%と拡大した。20年9月に投入した『生茶 ほうじ煎茶』は“香ばしいのに、爽やかな余韻”や、味覚設計がユーザーから支持され、他カテゴリーからのエントリーの獲得など、ほうじ茶カテゴリー全体の伸長をけん引することができた。今回は、新たに獲得したユーザーの期待に応えるため、強みの“香ばしいのに、爽やかな余韻”をさらに追求し新製法を導入した。さらにブラッシュアップしたおいしい味わいを提案し、『生茶』ブランドの第2の柱として『ほうじ茶カテゴリー』ナンバーワンの売上げを目指す」と意気込みを語った。

 この“香ばしいのに、爽やかな余韻”を追求するために採用したのが「新・“ひきたつ香り製法”」だ。同製法は、抽出の際に、茶葉や棒茶に加え、“細かく挽いたほうじ茶葉”を加えて一緒に抽出することで、甘味と香りをさらに引き立たせている。

 鈴木梢商品開発研究所飲料開発担当主任は「現行品の香味評価が高い中でのリニューアルとなり、香りや甘みを軸にマッピングを検討した。『ほうじ煎茶』の良さは『余韻』となる。“香ばしさがありながらも、爽やかな余韻”を感じてもらえるように試行錯誤しながら、新製法を採用し、今回の味覚の実現に至った。すっきりした味わいのため、スイートポテトやナシ、唐揚げなど、濃厚な味わいの食べ物との相性も抜群なので、秋の味覚とのマリアージュなど、食事との相性を楽しんでほしい」と語った。(本吉卓也)

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