特集 これが中華・ラーメンの繁盛店 「高雄」評判のセットメニュー60品

1996.06.03 102号 13面

「高雄」(埼玉県・鶴瀬、Tel0492・53・4653)。東上線鶴瀬駅北口を出たすぐのところ。独立店舗で一二坪、客席はカウンター六席、テーブル一四席の計二〇席。

店の規模や駅前立地という条件を考えれば、中華定食やラーメン専門店など効率追求型の店であっていいという印象を受けるが、しかし、実際は異なる。

メニューは麺類、エビ、牛肉、豚肉、鶏肉料理、卵、豆腐料理、点心、定食、セットメニューやご飯物、スープ類など六〇品目前後を提供する。

中国料理の大ベテランである滝澤英男氏の「成増飯店」や都内有名レストランで修業したので、料理に対する意欲と技術は確かな→→ものであるわけだ。

「料理人として自分を主張していくか、メニューを絞り込んで効率本位でいくか、考えが出せないでいるのです。メニューを絞り込んでも厨房は一人でやっていますから、その数がこなせないし、でも収益は上げたい。まあ、自分なりに工夫はしているつもりなんですが……」と話すのは店主の大地達夫さん(44)。

料理は大地さんが作り、接客は奥さんの千穂子さんが担当する。店は七年前のオープン。この店もパパママ経営の店だ。

人気メニューはスタミナ麺(醤油味でニラ、卵、豚肉、キクラゲ、ニンニク入り)七〇〇円。一日三〇~四〇食以上は出る。

この5月から導入したとんこつラーメン六八〇円も日を追って人気が高まってきている。コッテリとしていながらサッパリとしたスープ味、ゆで卵、海苔、シナチク、紅ショウガのトッピング。一日二〇~三〇食は出る。

麺と半ライス、ギョウザのセットメニュー六三〇円も評判。サラリーマンのほか買い物客やパート・アルバイトの主婦などが、この商品の主力客層だ。

定食物では「いか入り野菜辛し炒め」「豆腐海老の玉子辛し煮」(ライス・サラダ・スープ・お新香付き)各八〇〇円が人気。

客単価昼六〇〇~七〇〇円、夜八〇〇~一〇〇〇円。月商一七〇~一八〇万円。良心的な経営だが、月商二〇〇万円台はクリアしたいところだ。

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