アブラヤシ農家はコロナ禍に翻弄され続けている=2021年4月、南部チュムポーン県で小堀写す
タイで一般的な食用油として使用されるパーム油が驚異的な高騰に見舞われている。業務用の1缶13.75L入りが店舗によっては1000バーツ(約3400円)を超え、3ヵ月前に比べて70%前後もアップ。屋台などタイの飲食店や庶民の台所を直撃している。一方、コロナ禍対策として政府が進めるバイオディーゼル燃料へのパーム油の使用削減によって原料となるアブラヤシの生産農家が打撃を受けるなど、パーム油をめぐる混乱は多岐にわたっている。原油高もあって当分、出口は見えそうにない。
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