ウワサの焼肉新店:酒場利用ができる 焼肉店×居酒屋のハイブリッド業態

2023.01.02 527号 04面
焼肉だけでなく居酒屋メニューも楽しめる

焼肉だけでなく居酒屋メニューも楽しめる

卓置きのロースターが運ばれ、焼肉を食べた後に下げてもらえばそのまま酒場利用が可能

卓置きのロースターが運ばれ、焼肉を食べた後に下げてもらえばそのまま酒場利用が可能

 ドライエイジング手法で熟成させたエイジングビーフのステーキダイニングや焼肉店を首都圏に13店舗展開し、熟成ハンバーグ定食専門店「釜元はん米衛」なども手掛ける新和が12月、「焼肉居酒屋おにやんま 大宮店」をオープンした。同店は熟成肉の焼肉店でありながら、居酒屋使いができるという「焼肉店×居酒屋」のハイブリッド業態。「サイドメニューは完全に居酒屋。肉は焼かず、おつまみだけで楽しむのも大歓迎」(同社広報)と言う。牛モツ煮(640円・税込み)やエビしゅうまい(649円・同)などの王道の居酒屋料理と、焼肉メニューの品数の割合は半々。

 このハイブリッド業態は、同社が焼肉店を展開するなかで「お酒のつまみがキムチぐらいしかない」という声を受けて誕生した。さらに、「食材やコストの高騰で値上げせざるを得ない現状、それでもリーズナブルにお酒と料理を提供したい」(同)と、原価率の点からもメニューの幅が広い居酒屋との複合型を着想したという。

 焼肉店で焼肉を食べた後、サイドメニューをつまみにお酒を飲む例は多いが、同店のように居酒屋色を強く打ち出している店は新しい。「居酒屋利用で楽しんでいただく中で、(同社の主軸である)熟成肉の価値もお伝えできれば」と、同社広報。客単価は、同社が運営している他の焼肉店が7000円程度なのに対して4000~5000円を想定。1日の想定集客数は50~60人、目標月商は650万円を見込んでいる。

 ●店舗情報

 「焼肉居酒屋おにやんま 大宮店」

 経営=新和/所在地=さいたま市大宮区大門町1-1 山田ビル2階/営業時間=17時~23時30分、土日祝11時30分~23時30分/坪数・席数=45坪・58席

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