メニュートレンド:材料を丸ごとドン! 定番パスタがこうなった
カルボナーラやミートソースなど豊富なバリエーションを誇るパスタだが、ビジュアル面で個性を打ち出しづらい点が課題。それを東京・西新宿の「Itarianbar ATTACHMENT 新宿西口店」では、ソース材料の原型にさかのぼるアイデアでSNS映えする料理に進化させて若者世代の女性を中心に支持を獲得している。
チャコールで香ばしくグリルしたベーコンスライスでパスタを覆い隠した肉々しさが圧巻の「大判ベーコンのカルボナーラ」。トマトや明太子が丸ごと皿の中央にドンと鎮座する様子が意表を突く「丸ごとトマトのアマトリチャーナ」と「たっぷり明太子のパスタ」。同店のパスタメニューはどれもインパクトのあるビジュアルが見事だ。
「コロナ禍でお客さまの飲み会ニーズが大きく減ったことから、食事でも選ばれる店づくりが大切になりました。そこでパスタを締めではなくメイン商品ととらえ、パスタ目的でも来ていただくためSNS映えのするパスタを目指しました」と、商品開発の経緯を堀内雅之店長は説明する。狙いどおり、SNSで日頃から発信する20~30代の女性を中心に高い支持を獲得している。
カルボナーラは1枚30gのベーコンスライスを2枚使用し、中央に卵黄をオン。パスタにはカルボナーラソースを絡めてある。卵黄を絡めることで濃厚さが増し、好みの大きさにベーコンをカットできるので肉を食べている実感がこの上ない。アマトリチャーナは湯むきしたトマトの中をくり抜き、ベーコンたっぷりのアマトリチャーナソースを詰めている。トマトを崩してパスタにあえるワンアクションが楽しく、ニンニクの食欲をそそる香りとトマトのフレッシュな果肉感が堪能できる。明太子のパスタでは、一般的な明太子パスタの明太子含有量が1房分あるとは考えにくく、お得感は明らか。全体にムラなくあえるのは難しい一方で、超濃厚な明太子味を楽しめる。
どの品も余計な足し算をせずに、材料そのものをストレートに打ち出している点が振るっている。またアマトリチャーナのトマトであれば、仕込みの段階で作り置きができ、注文が入ったらオーブンで温めるだけといった具合に、見た目のビジュアルに反して調理オペレーションもシンプルで考え抜かれているのだ。
同店のヒットを機に東京・立川、埼玉・大宮に連続出店。進化系パスタの快進撃に注目が高まりそうだ。
●店舗情報
「Italianbar ATTACHMENT 新宿西口店」
所在地=東京都新宿区西新宿7-7-29 西新宿ビル地下1階/開業=2021年12月/坪数・席数=25坪・50席/営業時間=11時~23時。年末年始休/平均客単価=昼1500円、夜3500円
●愛用食材・資材
「スパニッシュアヒージョソース」 ケンコーマヨネーズ(神戸市灘区)
ニンニクのパンチが抜群、汎用性も高い
「ニンニクの香り、うま味がしっかりしていてアヒージョ以外の料理にも使いやすい」と堀内店長は絶賛。ペペロンチーノやトマトソースなどで、ニンニクの香りにパンチを加えたいときに重宝しているという。
規格=515g(常温)